ニュース

NTT-AT、AI技術を用いた異常予兆検知ソリューション「@DeAnoS」

 NTTアドバンステクノロジ株式会社(NTT-AT)は16日、AI技術による異常予兆検知ソリューション「@DeAnoS(アットディアノス)」を、2020年秋より販売開始すると発表した。

 「@DeAnoS」は、NTTネットワーク基盤技術研究所が開発した、ディープラーニング(深層学習)に基づく異常検知・要因推定技術「DeAnoS(Deep Anomaly Surveillance:ディアノス)」を搭載した異常予兆検知ソリューション。

 従来の手法では、あらかじめ監視する項目を決め、項目ごとに設定したしきい値やルールに基づく異常検知を行っていたが、@DeAnoSではディープラーニングを利用し、膨大な監視項目の相関関係を一度に学習できるので、対象とする異常ごとに必要なデータを事前に絞り込む必要がなく、監視設計を容易に行えるという。

 また、監視対象となる装置やシステムの構成、利用状況などが変化した場合には、モデルの更新やパラメータチューニングが必要となるが、モデル自動更新機能、パラメータ自動チューニング機能を備えているため、迅速な導入のみならず、効率的・効果的な異常検知を実現するとした。

 さらに、従来手法では対応の難しかった異常予兆検知や、潜在的な未知の障害の発見にも対応することで、検知の見逃しを防止することも可能。加えて、要因推定機能により、異常の主要因の推定を行う仕組みを搭載し、異常個所の切り分けにかかる時間を短縮し、異常の影響を抑えられるとしている。

 このほか、BIツールとの連携により、マウス1つで異常個所の確認、絞り込み、推定された要因の確認などを容易に行え、異常の早期発見、障害からの早期復旧などを支援するとのこと。

 なお今後は、オンプレミス版に加えてクラウド版を提供するほか、データ収集基盤との連携により、トータル監視ソリューションとして提供する予定だ。