富士通FIPのSaaS事業者向けLGWAN中継サービス、利用できるアプリケーションを拡大

　富士通エフ・アイ・ピー株式会社（富士通FIP）は8日、SaaS事業者によるLGWAN上へのサービス展開を可能にするサービス「FUJITSU マネージド・インフラ・サービス LGWAN-ASP/アプリケーションゲートウェイサービス」（以下、LGWAN-ASP/アプリケーションゲートウェイサービス）の機能を拡充すると発表した。

　「LGWAN-ASP/アプリケーションゲートウェイサービス」は、既存のサービス環境を利用して、SaaS事業者がLGWAN上へのサービス展開を行えるようにするもの。従来、SaaS事業者がLGWAN上でサービス展開をするためには、LGWANの規定に準拠したIaaS環境でアプリケーションを構築する必要があったものの、このゲートウェイサービスを利用すると、既存のサービス環境を有効に活用したLGWAN上へのサービス展開が可能になるため、投資コストの抑制、導入・運用・保守の負担軽減といったメリットを享受できるという。

　ただし、これまではWebブラウザを用いたSaaSに限られるといった制限があったが、今回の機能拡充により、httpを用いてサーバー／クライアント間の通信を行うクライアントアプリケーションや、オンラインタイムレコーダ（OTR）、プリンタなどと通信するアプリケーションまで利用範囲が拡大された。

　これにより、OTRと連動した勤怠管理サービスや、プリンタのファームウェア配信などを提供しているSaaS事業者も、既存の環境を利用してLGWAN上でのサービス提供が可能になっている。一方、ユーザーとなる自治体についても、セキュリティ強靭化ポリシーに準拠しつつ、より幅広く、より便利なサービスの活用が期待できるようになるとのこと。

　「LGWAN-ASP/アプリケーションゲートウェイサービス」の価格は、最小構成で月額18万円（税別）からで、別途初期導入費用が必要となる。なお、今回の機能拡充に伴う価格変更は特にない。