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ネットワンパートナーズ、米Cofenseのフィッシングメール防御ソリューション群を提供
2020年6月2日 13:45
ネットワンパートナーズ株式会社は2日、米Cofenseとディストリビュータ契約を締結し、フィッシングメール防御ソリューション群をパートナー企業経由で提供開始した。
提供するソリューション群の特徴は、フィッシングメール防御対策に「人の視点」を取り入れた点で、従業員への訓練を主軸に据えて不審なメールの報告を促進することで、その情報に基づいて全従業員の受信トレイにある当該フィッシングメールを迅速に一斉隔離することが可能となる。
従業員の訓練を行う「Cofense PhishMe」、報告の促進をする「Cofense Reporter」、緊急度の識別をする「Cofense Triage」、一斉隔離を行う「Cofense Vision」の4つのソリューションで構成され、それぞれが連動することで効果的な防御を実現する。
Cofense PhishMeは、訓練用のフィッシングメールを従業員に送信し、反応状況を管理画面でリアルタイムで確認できるSaaSツール。URLクリック・添付ファイル・ID/Pass入力などの手法別や、さまざまな状況別などの多言語対応の訓練メール文が2000種類以上常時更新されており、日本語での訓練メール文も100種類以上用意されている。さらに、送信元アドレスや件名の編集、社員番号や氏名の挿入などのカスタマイズにも対応する。
また、所属業界や訓練成熟度に応じて推奨訓練シナリオを自動提示し、1年分の訓練プログラムを数回のクリックで簡単に構成できる。契約期間中(1年間サブスクリプション)は訓練回数の制限がないため、訓練を重ねるほどに従業員の成熟度が高くなるとともに、コスト効率も高くなる。
Cofense Reporterは、Cofense PhishMeによる訓練メールや外部からの不審なメールを、ワンクリックで管理者に報告するメールクライアントのアドインツール。PC/スマートデバイスおよび主要なメールクライアントに対応しており、不審なメールを簡単に報告できる仕組みを従業員に提供し、訓練と報告を習慣化することで、「人の視点」をより防御サイクルに組み込みやすくすることができる。
Cofense Triageは、Cofense Reporterで報告される不審なメールについて、Cofenseが常時更新している数千のルールに基づいて、緊急度を自動的に分析・評価するSaaSツール。管理者の判断時間・負荷を低減し、対処時間を削減する。また、SIEM・インシデント管理システム・チケット発行システムなどの既存導入システムとAPI連携が可能で、アラートやイベントの監視・管理・応答を可能とする。
Cofense Visionは、Cofense Triageで緊急度が高いと判断したメールを基に、送信元IPアドレス/記載URL/ハッシュ値などで検索して一致するメールを、全従業員の受信トレイから一斉に隔離するツール。ツールは、オンプレミスやクラウド(IaaS/PaaS)に導入する形となる。
ネットワンパートナーズでは、複数のセキュリティ製品を組み合わせた多層防御システム、および「人の視点」に基づく本ソリューション群を、高度な技術サポートとともにパートナー企業に提供することで、パートナー企業のセキュリティビジネス拡大に貢献するとしている。