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富士フイルム、オブジェクト形式のストレージを磁気テープで実現するソフトウェアを発売

 富士フイルム株式会社は6日、オブジェクト形式のストレージを磁気テープで実現するソフトウェア「FUJIFILM オブジェクト アーカイブ(以下、オブジェクト アーカイブ)」を発売した。価格はオープン。

 オブジェクト アーカイブは、データの容量拡張性と検索性に優れる「オブジェクト形式のストレージ」を、磁気テープで実現するソフトウェア。製品のために磁気テープ記録フォーマット「OTFormat」を新規開発し、磁気テープストレージを用いてペタバイトクラスの大容量データを低コストで長期保管することを可能にした。

 オブジェクト形式のストレージで幅広く採用されている「S3互換API」を実装しており、磁気テープストレージとHDD、SSDを組み合わせられ、アクセス頻度に応じて最適なストレージにデータを保管できる。また、ネットワークから隔離したエアギャップの状態でデータ保管を行えるため、サイバー攻撃などによるデータ破損・消失のリスクが低く、高い安全性を実現する。

 クラウドストレージと磁気テープストレージのスムーズな連携もできるため、ネットワーク上で共有するデータをクラウドストレージに、機密性の高い大容量コールドデータを磁気テープストレージに保管するなど、データの属性やユーザーニーズに応じて利用できる。

 富士フイルムでは、新たに磁気テープストレージを導入するユーザーだけでなく、すでに磁気テープストレージを導入しているユーザーにもオブジェクト アーカイブを提供し、低コストで安全性・利便性に優れたストレージシステムの構築に貢献するとしている。