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キヤノンMJ、「目論見書オンデマンド印刷システム」をみずほ銀行、NRIと共同で構築

 キヤノンマーケティングジャパン株式会社(以下、キヤノンMJ)は2日、株式会社みずほ銀行、株式会社野村総合研究所(以下、NRI)と共同で、「目論見書オンデマンド印刷システム」を構築したと発表した。

 キヤノンMJでは、金融機関では投資信託を扱う上で顧客本位の業務運営を行う必要があり、コンプライアンスの遵守と業務効率化の両立が課題となっていると説明。投資信託の勧誘や販売では、タブレットによるペーパーレス化が進む一方、交付義務のある「交付目論見書」や「運用報告書」「販売用資料」は、顧客の要望もあり主に印刷物で提供しているという。

 また、各店舗では、目論見書の有効期限の確認、補充、棚卸、廃棄など人手による在庫管理負荷や旧版配布のリスクが課題となっており、加えて各運用会社からの目論見書を一次保管する集中倉庫の保管コストや各店舗への配送コストが発生することが課題となっていた。

 こうした課題に対して、キヤノンMJではNRIが提供する投信文書プラットフォームサービス「FundWeb Library」から、PCレスで簡単に複合機の操作パネル上で必要なデータを参照、検索して印刷する目論見書オンデマンド印刷システムを、みずほ銀行と共同で構築。これにより、多種多様な目論見書データを一元管理し、目論見書が必要な時に必要部数をその場で出力できるようになった。常に最新の目論見書を出力することで、旧版配布のリスクを防止するとともに、倉庫から店舗への配送が不要となり、保管・配送コストの削減を実現する。

 キヤノンMJでは、今後もAIやIoTなどの新しい技術と、キヤノン独自の映像技術や画像処理技術を生かし、金融機関のデジタルトランスフォーメーションの推進と働き方改革を支援することで、金融業界向けソリューション事業の拡大を目指していくとしている。

「目論見書オンデマンド印刷システム」の概要