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ソフトバンク、セキュアで柔軟なパブリッククラウド利用を実現するSD-WANサービス
米128 Technologyのルーティング技術を採用
2020年1月28日 11:43
ソフトバンク株式会社は28日、SD-WANサービスのラインアップに、「SD-WAN Type X」を追加すると発表した。米128 Technologyのルーティング技術により、セキュアで利便性の高いパブリッククラウド接続を実現する点が特徴。提供は2020年2月下旬以降に開始する。
SD-WANとは、ソフトウェアによって広域ネットワークを柔軟に制御する技術で、ソフトバンクではすでに、2018年7月から「SD-WAN Type H」および「SD-WAN Type F」の両サービスを提供している。
今回ラインアップに追加された「SD-WAN Type X」は、セキュアで利便性の高いパブリッククラウド接続を提供するもの。ユーザー企業が利用するパブリッククラウド上および各拠点に、128 Technologyのソフトウェア機能を搭載したルータを設置し、その設定・管理・運用を含めた一元サービスを提供する。
ソフトバンクによれば、従来、SD-WAN上でインターネットを経由してパブリッククラウドへ接続するためには、各クラウドサービスが提供するVPNゲートウェイを利用して通信を行うのが一般だという。しかし、VPNゲートウェイには接続できる拠点側のVPN機器台数に制限があるため、全拠点からのシームレスな接続ができないほか、ネットワーク設計の自由度が低い点も課題だったとのこと。
これに対して128 Technologyのルーティング技術を利用すると、「送信元(ユーザー企業の拠点)」「宛先(パブリッククラウド上のアプリケーションサーバーなど)」、およびその「経路」を指定して、指定した通信以外をすべて遮断することが可能で。外部・内部を問わず、悪意のある通信からネットワークを守れるため、VPNゲートウェイを利用することなく、パブリッククラウドへのセキュアな接続を実現するという。
また128 Technologyのルーティング技術では、従来のVPN接続で使用される通信方式に比べ、パケットへ付与するオーバーヘッドを削減できる。これにより、転送するパケットのデータ量が低減され、従量課金型のパブリッククラウドを利用する際の通信コストの削減に貢献するとした。
なお、拠点に設置するルータには、固定回線を収容する通常モデルに加えて、SIMカードを搭載可能なLTE対応モデルを用意した。モバイルネットワークを利用できるので、催事場や工事現場などにも対応可能なほか、重要拠点において、固定回線のバックアップ回線として利用することもできる。