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スプライン・ネットワーク、セキュアなWi-Fi環境をサービスで提供する「WiSAS」

 株式会社スプライン・ネットワークは23日、セキュアで快適なWi-Fi環境をサービスで提供するWi-Fiセキュリティソリューション「Wi-Fi Security Assurance Series(以下、WiSAS)」を開発し、2020年1月14日に提供を開始すると発表した。

 WiSASは、Wi-Fiセキュリティ専用センサー「WiSASセンサー」と、「WiSASクラウドマネージャー」の2つのコンポーネントで構成される「WiSASシステム」をベースに、調査、データ分析、診断、アラート、報告、監視のシステムを独自に開発構築してサービス製品としたもの。

 WiSASセンサーは、高性能なWi-Fiスキャニング機能を備えるWiSASの専用センサー。初期セットアップが不要で、対象エリアに設置し電源を入れるだけで、エリア内のWi-Fiをスキャンして常時監視を開始し、厳密なスキャン性能と高速な遮断対応により、WIDS(無線侵入検知システム)と WIPS(無線侵入防止システム)を実行する。

 センサーによりデータは暗号化され、NTTドコモのLTE回線経由でマネージャーに伝送される。LTE回線利用により独立したアドオンシステムとしての導入が可能で、専用SIMカードがセット提供されるため、マネージャーとの連携における通信品質の安定が確保される。

 監視エリアでの作業はセンサーの設置のみで、既存システムを変更することなく導入でき、運用から監視、報告書作成まですべてクラウド型サービスで提供するため、新たな管理者リソースを必要としない。

 ポリシーや分析内容は、WiSASクラウドマネージャー側で設定。非認可の不正アクセスポイントや不正デバイスを検知した際には自動で判断し、直ちに当該接続を遮断し、WiFi環境の脅威を排除する。

 WiSASクラウドマネージャーは、ユーザーごとのポリシーを管理し、WiSASセンサーが収集したデータを可視化し、管理項目ごとに各WiSAS分析サーバーに振り分ける。監視分析レポートとしては、アクセスポイントや接続端末の一覧、非認可や不正な端末、なりすましやMAC偽装、不正接続アクセスポイントの監視、Wi-Fi環境の時系列分析など、セキュアなWi-Fi環境の確保に必要となる情報を提供する。

 サービスは、Wi-Fi環境を可視化する「WiSAS環境スキャンサービス」、最適化を支援する「WiSAS最適化支援サービス」、脆弱性や問題点を可視化する「WiSASセキュリティ脆弱性診断サービス」の3タイプのセキュリティアセスメントサービスと、Wi-Fi環境を常時監視する「WiSASセキュリティ24H365D」、さらにPCI DSS 要件「PCI DSS 要件11.1 WiSASマネージドセキリティ」の2タイプの常時監視サービスで構成される。

 価格は、各サービスともにオープン。参考価格(税別)は、スキャンサービスが最小構成で7万円程度、診断サービスが30万円程度。常時監視サービスは、初期費用100万円、月額10万円程度。