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J:COM、サービスエンジニアのアサイン業務で「Red Hat Decision Manager」を採用

 レッドハット株式会社は23日、株式会社ジュピターテレコム(以下、J:COM)が、ビジネス上の意思決定を自動化するソフトウェア「Red Hat Decision Manager」を採用したと発表した。J:COMでは、宅内工事を担うサービスエンジニアのアサイン業務において同製品を利用しているという。

 ケーブルテレビサービス事業などを手掛けるJ:COMでは、同サービスの利用に際して必要となるセットトップボックス(受信機)の設置工事、修理対応、工事予定日の再調整が発生した際などに、サービスエンジニアのアサインを行う必要がある。

 このアサイン業務については、実施する工事の内容と担当者のスキルセットや休憩時間、移動距離など、さまざまな要素を考慮した上で、無駄のない訪問ルートを組み立てることが求められているという。

 さらに、交通規制時の迂回ルートの考慮や、契約者からの厳密な訪問時間の要望、作業担当者の指名など、システム側にあらかじめ盛り込むことが難しい要素がある場合には、目視による手直しが必要になるため、さまざまな要素をルール化し、システム上でアサイン処理を完結できるようにすることが、業務効率化や作業時間の削減において重要だったとのこと。

 今回レッドハットでは、こうした要望に対応するため、ビジネスロジックの可視化と、、J:COMの業務実情に則したビジネスロジックの最適化、チューニングを行ったうえでRed Hat Decision Managerを導入し、システムの刷新を行った。同社はこの導入によって、システム運用に関するコストを削減できたほか、人的な補正作業も削減され、業務時間と工数の削減を実現したという。

 また導入に際して、レッドハットのコンサルタントが行った業務のヒアリングとルールの整理を通じ、ルーティング業務で求められるさまざまな要素の可視化や課題の抽出を行ったことで、今後のさらなる業務改善への土台作りもサポートできたとしている。