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顧客が窓口での外国送金を事前予約可能、NTTデータが「AnserBizForex」のオプションサービスを提供

 株式会社NTTデータは6日、金融機関向けの外為業務インターネットバンキングサービス「AnserBizForex」のオプションとして、窓口における外国送金を事前に受け付けられるサービス「店舗受付サービス」を提供すると発表した。なおファーストユーザーとしては、株式会社阿波銀行での導入が決まっているとのこと。

 AnserBizForexは、外国送金や輸入信用状開設など、外国為替関連取引に特化した共同利用型インターネットバンキングサービス。

 今回発表した店舗受付サービスは、顧客がインターネットで事前に入力した外国送金の依頼内容を、来店した窓口で確認し、後続取引を進められるもの。金融機関との間で外為インターネットバンキングサービス利用契約がない顧客でも、インターネットで外国送金の事前予約入力を行えるようになる。

 また顧客は従来、金融機関窓口で申込書を記入する必要があったが、このサービスでは、事前に予約入力した内容を金融機関に提示することで申込書の記入が不要となり、顧客の利便性が向上するという。

 予約入力については、スマートフォンやタブレットでも利用可能な画面によって直感的な入力が可能。入力項目名の英語併記や入力項目ごとのヘルプ文言併記によって、外為取引やインターネットに不慣れな顧客でも入力時の負担は少ないとのこと。

 一方で金融機関にとっては、各記入項目の相関チェックなど、事務負荷を削減できる点がメリット。加えて、顧客取引完了後に発生する窓口での後続事務作業を、金融機関本部などに集中化することが可能で、AnserBizForexのオプションサービス「国際勘定系連携機能」「AMLスクリーニング機能(Doubt Alert)」などを利用すれば、ほかのシステムへの手入力作業などを削減するなど、さらなる負担軽減も可能になるとした。

 なお、NTTデータではこのサービスを「AnserBizForex」利用中の金融機関に展開し、2024年までに約50件の導入を目指す考えだ。