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三井物産セキュアディレクション、クラウドベースのサイバーセキュリティソリューションにIBM Cloudを採用

 三井物産セキュアディレクション株式会社(以下、MBSD)は26日、クラウドベースのサイバーセキュリティソリューション「MBSD Global Security Platform(以下、MGSP)」の基盤としてIBM Cloudを採用し、クラウド基盤の堅牢性とパフォーマンスの強化を行い、11月に本格稼働を開始したと発表した。今後、同ソリューションの運用は、日本情報通信株式会社(以下、NI+C)が実施する予定。

 MGSPは、サイバーセキュリティ対策で効果の高い、「インターネット境界での出口対策(検知・防御)」と「マルウェアに感染したPCに対するレスポンス(PC特定・隔離)」を対象としたクラウドベースのセキュリティソリューション。MBSDがグローバル企業グループの対策を実施して培ったノウハウと複数の脅威情報を活用することで、優れた防護性能と、セキュリティ担当者がいなくとも運用可能な機能を実現しつつ、中小規模から大規模の企業まで幅広く対応できるようコストの極小化を実現した。

 MBSDでは、MGSPのクラウド基盤にIBM Cloudを採用したことで、インターネットへのアウトバウンド通信、データセンター間の通信やログ収集にかかる費用をゼロまたは最小に抑えられ、グローバルに展開されるデータセンターとクラウドで提供されるリソースを活用できると説明。MGSPにより、グローバルのグループ企業のセキュリティ対策を高いコストパフォーマンスで推進できるとともに、グループ全体の脅威状況の可視化と対処が可能になるとしている。

 MGSPのクラウド基盤の選定にあたって、MBSDとNI+Cは両社で負荷テストを実施。その結果、堅牢を保証し、かつ高いパフォーマンスを低価格で提供するというMBSDの要件を満たした唯一のクラウドプラットフォームとして、複数の通信キャリアにより最大で数百Gbpsの通信帯域を提供するIBM Cloudが選ばれたという。

 MGSPの運用を担当するNI+Cは、MBSDが行うサービスの受付の後のIBM Cloudへの問い合わせ対応、環境構築などの初期作業から、24時間365日対応のシステム監視、システム保守、運用(平日日中帯)などの通常サポートを担当する予定。また、利用中の顧客へのIBM Cloudのテクニカルサポートも担当し、これまでの多くの保守、運用サポートの経験を生かし、MGSPの運用を担当するとしている。