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エンバカデロ、軽量データベースの新版「InterBase 2020」を提供 ストレージ利用を最適化可能に

 エンバカデロ・テクノロジーズ(エンバカデロ)は20日、省メモリ・省ディスクスペースのコンパクト性を特徴としたSQLデータベース「InterBase」において、新版「同 2020」を販売開始すると発表した。

 InterBaseは、わずかなメモリやディスクスペースで実行できるコンパクト性を特長としたデータベースソフトウェア。単体デバイスから数百のユーザーに展開する複合的なエンタープライズソリューションまで、さまざまなアプリケーションへの組み込みを行えるという。

 今回の新版では、データストレージを効率よく運用するための「テーブル領域サポート」機能が追加された。テーブル領域を用いることにより、特定の論理ファイルのコレクションにおいてストレージ位置を指定するデータベースオブジェクト定義が可能になる。

 これによって、すべてのデータベースが同じストレージにマップされなければならなかった従来版のInterBaseとは異なり、高速なSSDと大容量のHDDを組み合わせてサーバーのディスク領域を有効活用したり、データベースの実行時パフォーマンスを最適化したり、といったことが可能になるとのこと。

 また、Windows用のデータベース管理GUIツール「IBConsole」では、IBConsoleのテーブル領域やデータディクショナリの修正など、最新機能をサポートするとともに、特許技術である「変更ビュー」のサポートが強化された。またInterBaseの64ビット版において、64ビットネイティブのIBConsoleアプリケーションを提供するようになり、大規模なデータセットをクエリウィンドウで扱えるようになったとしている。

 加えて、インデックス使用状況のパフォーマンスモニタリング機能を利用し、データベース内における、インデックスの使用状況の統計が可能となった。さまざまなクエリにおいて、どのようにインデックスが使われているか(最適化、ソートなど)を理解できるとのこと。

 このほか、組み込み用InterBase(IBLiteおよびIBToGo)では、Android(64ビット版)やmacOS(64ビット版)などのOSをサポートしている。