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凸版印刷、実戦的なサイバーセキュリティ人材育成の新会社「Armoris」を設立
2019年11月7日 11:00
凸版印刷株式会社は6日、企業・公共機関を対象に、実戦的なサイバーセキュリティ人材育成プログラムおよび組織のセキュリティレベル向上サービスを提供する新会社「株式会社Armoris」を設立し、11月より事業を開始すると発表した。
凸版印刷では、個人情報や機密情報を取り扱ってきた実績をもとに、データの収集・価値化・それに伴う事業代行までをトータルに提供する新たなデジタルサービスを進めており、そうした中でデータ利活用サービスの表裏一体となる情報の安全安心を担保できる人材の育成が急務となっていたと説明。
また、サイバーセキュリティの重要性が高まる一方、サイバー攻撃は高度化し、国内では情報セキュリティ人材の育成が大きな課題となっているとして、これらの状況に対応するため、個人と組織のサイバーセキュリティ対応能力の底上げに貢献することを目的とした新会社を設立したとしている。
Armorisでは、セキュリティに関する実戦的人材育成プログラム「DOJO」を提供。DOJOは、日本に加え、NATO(北大西洋条約機構)やエストニア共和国において実績を積んできた専門家の知見を結集させ、独自に開発したもの。個人の技量進度に合ったプログラムに加えて、サイバーセキュリティ経験者の支援を受けながら長期間継続的に自習できる環境を提供する。実施期間は1年間。
DOJOは、1)実戦的な攻撃と防衛のシミュレーション実施、2)サイバーセキュリティ経験者の支援を受けられる自習環境の提供、3)学習者間のコミュニティ形成、4)複数人(一組織5人まで)での利用可、5)成果物・ノウハウを常に持ち帰り可能――といった特徴を持ち、参加者は主体的・能動的に問題を解決する経験を積み、学習仲間とともに能力を高め合うことで、「自ら行動し、結果を出すリーダー」となるための素養を身につけることができるとしている。
DOJOの価格は参加人数により異なる。また、2019年12月までに一次募集として、コンセプトに賛同する企業・団体を30社募る。
Armorisではこのほか、「セキュリティ担当者のためのITトレーニング」「標的型攻撃対応演習」といった短期トレーニングや、経営層向けセミナーやアドバイザリサービスなど個別企業ごとの要望に応じたカスタマイズサービスも提供する。短期トレーニングの価格は、2日間コースで1人16万円(税別)から。