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リアルゾンビから役員らのメイド姿まで――、SAPジャパンが本気で挑んだハロウィンイベント
2019年11月5日 13:00
SAPジャパン株式会社は10月31日、有志が中心となって企画したハロウィンイベントを開催した。
同イベントは「働きがいのある職場(Great Place To Work)」を目指した取り組みの一環でもあり、役員も含め社員全員が本気で挑んだ大規模社内イベントとなった。
当日の同社は朝からハロウィン一色。受付担当者もコスプレ姿で訪問客を出迎えていたほか、ロビーにはフォトスポットが設けられ、ゾンビやピエロとの写真撮影ができるようになっていた。
ちなみに、ゾンビは業者から派遣されてきたリアル(雇われ)ゾンビのため、話しかけても「うぅ……」といったうめき声しか返してくれなかったり、突然襲われそうになったりするので注意が必要だ。
ゾンビたちは終日ゾンビとしての仕事をこなし、社員や来訪者を驚かせて回っていたが、一般社員はさまざまな衣装に身を包んではいるものの、業務時間中は自身の仕事に集中。なぜか役員らの間ではメイド姿が人気だったようで、同社 代表取締役社長の福田譲氏も昼間はメイド姿だったという。
筆者が到着した時間帯の福田氏はすでにお色直しを済ませ、悪代官に変身していたが、昼間の会議ではメイドらが揃って真剣な議論に取り組むなど、衣装以外はいつもと変わらない1日が過ぎた。
まずは写真にてイベントの様子をご覧いただきたい。
さらに働きがいのある職場を目指して
SAPジャパンでは、こうしたさまざまなイベントで社内コミュニケーションの促進を図っているほか、制度としてテレワークを導入しているのはもちろんのこと、社員自身だけでなく家族や同性のパートナー、さらにはペットの病気でも取得できる傷病休暇制度を設けるなどして働きやすい環境を整えている。なお、SAP SE(グローバル)の2019年働きがいのある職場の順位は6位、SAPジャパンは日本国内で18位だ。
SAPジャパン 購買・調達ネットワーク事業本部 ソリューション部 シニア・ソリューション・ストラテジストの板橋孝広氏は、「SAPは自分のやりたいことを支援してくれる会社。自由で組織に遠慮する必要もない」と語る。
SAPジャパンでは、同社を支えるポテンシャルを持った人材を毎年「カタリスト」として選び出し、育成の機会を与えているが、同氏はまさにそのカタリストに選出されたばかり。「カタリストとして世界中のSAPの働き方を見学する機会ももらえるため、そこで他国の取り組みやSAPが培ってきた考え方、さらには未来の描き方を学び、日本に持ち帰って何が起こるか試してみたい」と板橋氏は述べている。
新卒でSAPジャパンに入社し、生え抜き社員として初の社長に就任した福田氏も、働きがいがあるからこそ長年同社に所属している人物の代表格といえる。
今後さらにSAPジャパンを働きがいのある職場とするために取り組みたいことを福田氏に聞くと、同氏は「Diversity & Inclusion(多様性と一体性)」および「Purpose-Led(目的に導かれた職場環境を作ること)」を挙げた。
「本当の意味でのDiversity & Inclusionを目指し、あらゆる多様な人たちが自分らしくいられる会社にしたい。ただし、多様性のみを追求してバラバラになっては意味がないため、ひとつになることが重要だ。多様でありつつ、ひとつの方向を向くことが本当のDiversity & Inclusionだと考えている」と福田氏。
また、Purpose-Ledについては、「なぜ自分がこの世界に存在し、ここで働いているのかを意識し、やりたいことをやることが重要だ。それを業務外でやるよりも、仕事そのものをやりたいことに近づけるといい。会社としてもそういった仕事の方向性を応援する。それがやりがいにもつながるのだから」と述べた。