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キヤノンITS、製薬企業向け営業支援システム「PVLink Camera Report」新バージョン

医療機器の不具合報告機能を追加

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は9日、スマートデバイスを利用した製薬企業向け営業支援システム「PVLink Camera Report」の新バージョンを販売開始した。

 PVLink Camera Reportは、製薬企業のMR(医薬情報担当者)が、医療機関から収集した医薬品の副作用・症例情報の紙ベースの調査票を、スマートデバイスのカメラで撮影して電子化し、自社の安全管理部門に迅速かつセキュアに報告するシステム。

「PVLink Camera Report」概要図

 新バージョンでは、従来の医薬品の副作用・症例報告に加え、CT装置や心電計、注射器など医療機器の不具合報告業務に対応。紙帳票の電子化機能では、カメラで撮影した調査票の画像に台形補正などを行うが、そうした処理を必要としない撮影用途向けの汎用撮影モードを搭載した。

 また、キヤノンITSが提供する安全性情報進捗管理システム「PVLink Report Manager」との連携機能を強化することで、MRが調査した副作用・感染症の詳細調査結果を当該症例にひも付けて自動登録、進捗管理できるようになった。PVLink Camera Reportからの報告PDFを、PVLink Report Managerが症例IDをもとに自動で読み込んで一元管理するため、安全管理部門が手動で登録する必要がなくなり、報告遅延や報告漏れを防ぐことも可能になり、PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)への副作用報告を円滑に行えるとしている。

 製品の価格(税別)は従来から変更はなく、MRライセンス100人分が含まれるベースライセンスが300万円、追加のMRライセンスは100人分が50万円。

「PVLink Report Manager」との連携図