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CTC、ベトナムFPTソフトウェアの日本法人と連携し、アジャイル開発を推進

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は30日、FPTジャパンホールディングス株式会社(以下、FPTジャパン)と業務提携し、アジャイル開発の体制を強化すると発表した。

 FPTジャパンは、ベトナム最大手ICT企業のFPTにおいて、広範囲のITサービスをベトナム国外を中心とした全世界の顧客に提供しているグループ企業FPT Software(以下、FPTソフトウェア)の日本法人。FPTソフトウェアは、豊富な人材を活用したオフショアでのアプリケーション受託開発に強みを持ち、開発プロセスの成熟度を示すCMMIの最高レベルであるレベル5を取得している。

 CTCとFPTジャパンでは、アジャイル開発の分野で協業し、日本国内でのアプリケーションビジネスの拡大を目指す。協業では、アジャイル開発に適した開発プラットフォーム「OutSystems」を使用し、プロジェクトを共同で推進するとともに、顧客との接点を日本国内で保ちつつ各機能の設計・実装・レビューなどを遠隔地のベトナムで行うリモートアジャイル開発の体制を構築する。

 今後は両社で、株式会社トヨタシステムズ、トヨタ自動車株式会社およびトヨタグループ向けに、提携による開発サービスを提供し、自動車産業、製造業の顧客を中心としてさらなる展開を図っていくとしている。

 CTCでは、2015年からOutSystemsの取り扱いを開始し、2018年からはアジャイル開発の専用スペース「アジャイルオフィス」を東京と豊田、名古屋オフィスにそれぞれ開設している。2018~2020年度の中期経営計画では、アプリケーションビジネスの推進を重点項目に掲げており、FPTジャパンと協業を進めてアジャイル開発を起点としたビジネス拡大に努めていくとしている。