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システムインテグレータ、Web ERP「GRANDIT」の生産管理アドオンを強化 工事管理アドオンも新たに提供

 株式会社システムインテグレータは23日、Web ERPソフトウェア「GRANDIT」のアドオンモジュールを強化すると発表した。独自開発の製造業向けアドオンを強化したほか、工事業向けアドオンを新たに提供する。

 GRANDITは、コンソーシアム方式により、さまざまなSI企業のノウハウを集大成した統合型Web ERP。システムインテグレータでは、GRANDITのコンセプト作りやフレームワーク作成から各モジュールの設計・開発・テストまで深くかかわっているとのことで、生産管理、手配管理、原価管理などの独自アドオンモジュールも提供している。

GRANDIT+アドオンモジュール システム概要図

 このうち、今回、機能強化版を提供するのは、組立・加工の製造業を中心に、多様な生産形態に対応した「生産管理アドオンモジュール」で、生産管理業務や生産形態の多様化に対応するための機能拡充を行っている。

 まず、複数拠点(複数工場)での手配処理機能を搭載し、単独での購買管理に加えて、集中購買、代理購買、製造依頼(他工場への製造依頼)の手配が可能になった。また、手配計画機能を新たに実装したことで、所要量展開後の各種手配データ(購買・内製・外製・在庫移動)に対して、担当部門・担当者が計画的に手配処理を行えるようにしている。

 さらに、月次標準・実績、予定原価の3種類の原価管理を行う原価計算機能に対応。原価区分・費目をより詳細に設定し、セグメント別の詳細な原価差異分析を行えるようになった。

 一方、新たに提供する「工事管理アドオンモジュール」は、工事業や製品の設置、取付作業にも案件管理として使用できる製品。完成基準・進行基準での工事管理を行えるので、随時の「見える化」を実現できるほか、工事業で必須となる分割売上・仕入にも対応する。

 また、生産管理アドオンモジュールと併用することで、機械や設備などの製品を用いた施工業務にも適用可能。工事業以外に、IT会社や製作会社における案件管理としても利用でき、案件管理では、各工程のリソース管理(要員管理)や業務委託仕入管理を行えるとのこと。

 なお、現在は「継続取引アドオンモジュール」で保守や運用サポート取引など、定期的かつ継続的な取引を管理できるが、今後は工事管理ADMにおいて、アフターサービス(保守)機能を拡張する予定で、システムインテグレータでは、2020年1月の提供を見込んでいる。

工事管理モジュール見本画面(一部)

 生産・工事アドオンモジュールの価格は、「生産・手配」「工事・手配」機能を基本とした概算価格で525万円から。システムインテグレータでは、2019年・2020年の2年間で合計20社以上への導入を目標としている。