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2018年の国内ビッグデータ/アナリティクスソフト市場規模は2778億7500万円、前年比9.6%増~IDC Japan調査

 IDC Japan株式会社は10日、BDA(ビッグデータ/アナリティクス)ソフトウェアの国内市場に関する調査結果を発表した。

 2018年の国内BDAソフトウェア市場規模は、前年比9.6%増の2778億7500万円と推計。企業のモバイルデバイスによる顧客接点の改善やAI活用の取り組みが進む中で、パブリッククラウド上のデータマネジメントサービスやCRMアナリティクス分野への投資が急速に成長し、市場の拡大に貢献していると分析している。

 調査では、BDAソフトウェア市場を「分析情報管理/統合基盤」「BI/分析ツール」「パフォーマンス管理/アナリティクスアプリケーション市場」の3つの中分類市場と、中分類市場に含まれる16の機能別市場に分けて市場規模予測を行っている。

 今後については、2023年までの予測期間において、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)やそれに伴うアナリティクスおよびAI活用の取り組みは一層の広がりを見せ、本市場の拡大に貢献すると分析。企業は、DXやAIによる業務改善における生産性を向上させ、競争力を高めるために、BDAソフトウェアを中核に据えた、DXのためのプラットフォームを整備していき、国内BDAソフトウェア市場の規模は2023年までに年間平均成長率8.5%で成長していくと予測している。

 IDC Japanソフトウェア&セキュリティ シニアマーケットアナリストの草地慎太郎氏は、「AIを活用したアプリケーション開発による顧客の業務プロセスの自動化への貢献はもちろん、BDAのプロセスにおける自動化テクノロジーの積極的な活用を行うことが生産性への貢献をより大きくするために重要になる」と分析している。

国内BDAソフトウェア市場2018年の実績と2019年~2023年の予測(出典:IDC Japan)