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日立システムズ、UTMの運用をトータルに支援する中小企業向けセキュリティサービス

 株式会社日立システムズは3日、ソフォス株式会社と連携し、IT担当者のいない中小企業などでも利用可能なセキュリティサービス「サイバーセキュリティ・スターターパック」を販売開始すると発表した。

 「サイバーセキュリティ・スターターパック」は、各種セキュリティ対策を施したUTMと、障害受付や監視などのサポートサービスをあわせて提供するソリューション。UTMの各種設定を日立システムズがあらかじめ行ってから提供するため、これまでは必要だった煩雑なパラメータ設定などが不要となり、簡単かつ低コストでの導入を実現するという。

 また、UTMが社外からの攻撃などを検知した場合は、通信の遮断を自動的に実施し、社内へのマルウェア侵入を防ぐとのこと。さらにサンドボックスの機能を備えているので、ダウンロードされた疑わしいファイルについて、業務環境から隔離された、安全な場所での確認を行える点も特長とした。

 運用については、日立システムズのコンタクトセンターが、UTMで検知した脅威情報の報告を行うほか、UTMが故障した際の機器障害の受付、代替機の送付、運用における問い合わせ対応などをサポート。企業の負担を軽減するとしている。なお、UTMはシンプルな1台構成に加えて、2台を連動させた冗長構成も用意した。

 このほか、「サイバーセキュリティ・スターターパック」を導入した企業がエンドポイント端末にもソフォス製品を導入した場合、UTMとエンドポイントとが脅威に関するセキュリティ情報を共有できるようになる。

 これにより、USBメモリなどの記録媒体をはじめとした、UTMを経由しない社内へのマルウェア侵入に対しても、エンドポイントが検知してUTMに情報を共有することにより、通信網の遮断、マルウェアの隔離・除去、通信網の復旧までを自動的に行うとしている。

 日立システムズは今後、日立システムズのグループ企業、パートナー企業などとも連携して「サーバーセキュリティ・スターターパック」を積極的に拡販する考えで、2021年度末までに、累計5億円の販売を目指す。