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矢崎総業、機密情報漏えい対策としてデジタルアーツの「FinalCode」を採用

 デジタルアーツ株式会社は21日、ワイヤーハーネスで世界トップクラスのシェアを持つ矢崎総業株式会社に、機密情報漏えい対策として「FinalCode」が採用されたと発表した。

 矢崎総業では、セキュリティ対策の中で、技術情報、製品の設計情報や、顧客から預かった情報、個人情報の流出防止が、セキュリティ対策において最も重要な課題の一つとなっていたという。

 これまでは、こうした機密情報などを共有する場合、ファイルを暗号化してパスワードを付けてメールに添付して送信したり、共有フォルダにアップロードした後に、別メールで復号用パスワードを送信したりといった運用を行っていた。矢崎総業ではその後、さらにセキュリティを強化するために、約10種類のセキュリティ製品を検討・検証。その結果、クラウド(SaaS)で容易かつ安価に導入できることや、マルチ言語対応、利用者目線を考慮した直感的な操作性、タブレット端末でも表示できる点などが評価され、FinalCodeの採用に至った。

 FinalCodeは、重要なデータを簡単に暗号化して安全に共有できるとともに、暗号化データの利用状況をログで追跡することで、いつ、誰が、どのような操作をしたかを容易に把握できる。万が一漏えいした場合でも、責任の所在を明確にし、不正な利用が疑われる場合には後からデータを削除できる機能も、高い評価を得ているという。

 また、パスワードを設定することなくファイルを暗号化して共有することが可能で、暗号化されたファイルはダブルクリックで簡単に閲覧できるため、別メールでパスワードを送るといった従来のセキュリティ対策の手間もなくなり、作業工数の削減につながっているという。

 今後は、APIを活用して業務システムと連携することで、利用者の利便性を維持しながらセキュリティを強化し、将来的には個々の業務システム上に保管する情報をFinalCodeで暗号化することを検討する。

 デジタルアーツでは、サイバー攻撃や内部からの情報漏えい対策として、ファイルのトレーサビリティや送ったファイルが後から消せるFinalCodeの製品機能を今後も訴求していくことで、より多くの企業における業務効率の向上と重要・機密ファイルの安全性の確保に貢献していくとしている。