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UiPath、SAPの業務自動化ロボット開発を効率化する共通部品を提供

 UiPath株式会社は10日、SAP ERPおよびSAP S/4HANAにおける自動化ワークフロー開発を効率化・最適化する共通部品「UiPath Reusable Component for SAP ERP・SAP S/4HANA」を、マーケットプレイス「UiPath Go!」にて配信開始したと発表した。

 UiPath Reusable Component for SAP ERP・SAP S/4HANAは、UiPathが開発したSAP ERPおよびSAP S/4HANA向けの共通部品。ユーザーは、UiPath上で対象となる部品を呼び出し、簡単な設定をするだけで、SAPシステムの自動化を実現できるという。

 従来、SAP ERPおよびSAP S/4HANAのユーザーが、UiPathを用いてSAPシステム上で作業を行うワークフローを開発する際、画面上で処理ステップを1項目ずつ定義し、必要に応じて、繰り返し処理やエラー分岐処理を追加定義する必要があった。

 しかし、今回配布開始した部品を活用すると、SAPに習熟していないユーザーでもワークフロー開発を短縮できるとのこと。

 例えば、SAPシステムへの「ログオン」「テーブルデータ抽出」「ログオフ」という一連の動作を行うワークフローを開発する場合、処理ステップの設定、エラー分岐などの設定やテストを含めて、数日~数週間を要していたが、これを数時間~1日程度で完了可能になったとしている。

 なお今回は、SAP ERPおよびSAP S/4HANAを利用するユーザーにとって、最も一般的な機能をパッケージ化しており、ログオン/ログオフなどの初期動作をメインとした共通部品のBasic Packageを提供する。

 具体的な提供部品は以下の通り。

・テーブルデータ抽出
・パスワード更新
・ログオン
・ログオフ
・汎用モジュール実行
・フリーズハンドラー(一定時間フリーズしている処理を切断する機能)
・ビジブルテーブルカウンター(表の列数を算出する機能)
・バッチインプットデータ作成

 なおUiPath Reusable Component for SAP ERP・SAP S/4HANAは、UiPathユーザー向けに無償提供される。