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NECネッツエスアイ、AIを活用したセキュリティ対策ソリューション「MENDEL」を販売

運用監視と組み合わせたセキュリティマネジメントサービスも今後提供

 NECネッツエスアイ株式会社は29日、ネットワークトラフィックアナライザ「MENDEL」のマスターディストリビュータである情報セキュリティ株式会社と販売店契約を締結したと発表した。これに伴い、2月1日よりMENDELの販売を開始する。

 MENDELは、ネットワーク内の通常と異なる挙動を検知することにより、未知のセキュリティ脅威に対応する製品で、チェコのGREYCORTEXが開発している。

 この製品は、AIを活用したネットワーク挙動解析(NBA:Network Behavior Analytics)エンジンにより、ネットワークの定常状態を学習するとともに、学習結果を独自のアルゴリズムと組み合わせることで、従来のセキュリティ製品では検知が難しかった未知の脅威に対しても、高い精度で検出できるようにしているという。

 導入にあたっては、既設のネットワークスイッチにミラーポートを設定するか、ネットワークタップ装置などを利用して複製したトラフィックを解析する仕組みで、既存システムに影響を与えずに導入可能。導入後すぐに自己学習機能が稼働し、約7日間後には学習結果をもとにした脅威検知を開始できるとした。

 製品は、トラフィックを集める機能「センサー」と、トラフィック分析・管理を行う機能「コレクタ」から構成され、最小構成(200Mbps、センサー・コレクタ一体型)で648万円(税別)から。NECネッツエスアイでは、製品販売を行うのみならず、MENDEL導入に関するコンサルティングから構築、保守までをワンストップで対応する。

 また、コレクタ機能については月額サービスモデルでも提供するほか、4月からは、NECネッツエスアイのSOC(セキュリティオペレーションセンター)を利用したリモート監視、セキュリティアナリストによる分析といったセキュリティ運用監視サービスと組み合わせ、セキュリティマネジメントサービスを提供する予定とした。