NEC、アビーム、SAPジャパン、三井住友フィナンシャルグループに「セミオーダーメイド型クラウド人事プラットフォーム」を提供

　日本電気株式会社（以下、NEC)、アビームコンサルティング株式会社（以下、アビーム）、SAPジャパン株式会社の3社は28日、株式会社三井住友フィナンシャルグループのクラウド人事システムの導入を支援したと発表した。

　三井住友フィナンシャルグループに新設された人事システムは、SMBCグループ一体運営を人事業務運営の観点から支える仕組みとして、2018年9月から一部運用を開始した。同システムは、SAPのクラウド人事パッケージサービスである「SAP SuccessFactors」と、クラウドサービスプラットフォームである「SAP Cloud Platform」が採用されており、NECとアビームが共同で構築し、保守運用も含めたサービスとして提供している。

　SMBCグループでは、「グループ全体の組織・人材の見える化」と「情報分析によるグループ人事戦略上の意思決定力強化」の施策を推進するため、グループ各社の人事情報を統合管理し、タレントマネジメントやデータ分析を行えるプラットフォーム導入を必要としていた。

　SMBCグループ各社、NEC、アビームで構成されたプロジェクトチームは、プラットフォームを速やかに構築するために、グループ各社で使用されている人事基幹システムを維持しながら必要な情報を集約するという手法を選択。その上で、複数ソリューションを比較・検討し、最終的にグループ運営を実施するために必要な機能と複雑な権限制御を実現できる唯一のソリューションとして、SAPのクラウドサービスを選択したという。

　最大の特徴は、人事パッケージとして豊富な実績を持つSAP SuccessFactorsと、クラウド上で迅速かつ柔軟にアプリケーションの構築が可能であるSAP Cloud Platformを組み合わせたことにあると説明。これにより、SAP SuccessFactorsの豊富な標準機能をベースに、三井住友フィナンシャルグループの人事業務を実現するための画面や機能、アクセス制御をSAP Cloud Platformで構築し、シームレスに連携をさせることで、カスタマイズを行いながらも保守性が高い「セミオーダーメイド型のプラットフォーム」の構築に成功したとしている。また、SAP Cloud PlatformとSAP SuccessFactorsを連携したシステムの稼働は、日本国内で初めての事例となるとしている。

　SMBCグループでは、新システムを有効活用し、グループ一体の人事業務運営を加速させ、変化の激しい金融業界のさまざまな環境にタイムリーかつ柔軟に対応できる態勢のさらなる整備に取り組んでおり、今後の本格運用に向けて、NEC、アビーム、SAPの3社はSMBCグループを継続的に支援していくとしている。