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フリーのエンジニアに特化した人材サービス「Code Climber」、税務・法務のサポートや成長支援など総合支援を提供

 株式会社Value marketは26日、フリーランスエンジニアに特化したエージェントサービス「Code Climber(コードクライマー)」を開始すると発表した。個々のフリーランスエンジニアのスキルを開発スキル、コミュニケーションスキル、志向性に分けて分析。専門知識・実践機会・ネットワークを総合的に提供することにより、単なる“紹介”にとどまらず、フリーランスエンジニアの活動を支援するという。エントリー費用は無料で、サービス開始は12月下旬の予定。

 同社によれば、エンジニアがフリーランスとして活動するようになると、税務・法務対応、請求・入金確認、営業活動、コミュニティ形成、収入の向上と安定、不足するスキルの向上、中・長期的なキャリアの構築といった課題を抱えるという。今回発表されたエージェントサービスのCode Climberでは、こうした点を踏まえ、単なる業務のあっせんだけでなく、フリーランスエンジニアが抱える課題解決を支援できるよう、さまざまな仕組みを用意しているとのこと。

 具体的には、個々のフリーランスエンジニアの経験年数・実績に応じて、フリーランスが直面する課題を成長ステージごとに分類し、それらの課題を、税務・法務・キャリアの観点から専用のコンシェルジュが窓口となって、ともに問題解決に取り組んでくれるという。緊急時の専門家へのあっせんだけでなく、例えば、確定申告の対応方法、トラブルを防ぐ法務理解、CTO経験者によるキャリアメンタリングなどのフォローアップを実施。自立した事業主として対処できる力を身につけることができるよう、総合的な能力開発を支援するとした。

各分野における習熟度を数値化し、不足分の補強を支援してくれるという

 また、Salesforceをベースにした独自開発のシステムにより、キャリアに対する志向性、契約に至るまでの選考情報、稼働後のパフォーマンス評価といったさまざまな情報を、エンジニアごとの個別の「カルテ」に集約。蓄積された情報をリアルタイムに分析・最適化するフィードバック機能により、ミスマッチを可視化し、市場評価や稼働条件の適正判断を行って、希望に沿った働き方の実現を支援するとのこと。

 さらに、紹介にあたってのマージン率をすべて公開しているのも特徴。業界平均が20%程度のところ、同社は手数料を15%からスタートし、通常3カ月の契約更新ごとに2%ずつエージェント利益を還元していく仕組みを導入することで、契約金の最大95%をエンジニアに報酬として支払うという。

 このほかエンジニアへの還元としては、契約・稼働日数約半年ごとに5万円相当のチケットを提供し、チケットの金額に応じたIT製品やキャッシュバックを実施する仕組みも用意した。今回はCode Climber開始時の「アーリーアダプター特典」として、MacBook Proなどの最新IT製品を提供するとしている。