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岩見沢市とシスコ、ICT活用による「市民生活の向上」と「地域活性化」を目指したスマートシティプロジェクトを開始

 北海道岩見沢市とシスコシステムズ合同会社(以下、シスコ)は19日、岩見沢市のICT活用による「市民生活の向上」と「地域活性化」を目指したスマートシティプロジェクトの開始に向け、協業を展開していくと発表した。

 岩見沢市では、市民の新たなコミュニケーション基盤にコラボレーションツール「Cisco Webex Teams(旧称:Cisco Spark)」を活用することで、さらなる市民サービスの向上や、教育現場での活用、産業間でのナレッジシェアをはじめ、福祉サービスや安心/安全なまちづくりを推進していくとしている。

 取り組みは、岩見沢市がICTを用いた地方創生の一環として行うもので、シスコではコミュニケーション基盤「Cisco Webex シリーズ」の提供や、新しい産業創生にむけたネットワークを利用したスマートシティのノウハウの提供などを目指す。

 デジタル化時代の教育に向けた取り組みとしては、岩見沢市立緑陵高等学校が、教育者と学習者が安全なコラボレーション空間でつながり、授業を行ったり、コミュニティを作ることを目的にシスコが今年立ち上げた「デジタル スクール ネットワーク」プログラムに参加。学生間交流や教員同士のコミュニティなどを通して、無限に広がる学びを目指す。また、簡単で質の高いコラボレーションは、教職員の「働き方改革」、日常のコミュニケーションのために発生する移動コストやロスタイムの削減などにも寄与するとしている。

 医療/福祉の充実に向けた取り組みとしては、Cisco Webex Teamsを市の施設(市役所、市立総合病院)などに実装し、遠隔手話の提供などを促進し、市民サービスの向上も目指す。

 地域産業の活性化に向けた取り組みとしては、水稲を中心とした農業、そこから派生する食料品製造業を中核に地域産業の活性化を目指し、農業従事者同士の情報交換、後継者育成の一環として、e-Learningを通じた勉強会などを開催する予定。

 また、岩見沢市とシスコでは、安心/安全なまちづくりに向けた防災交通インフラの整備、魅力あるふるさとを目指した観光分野への展開も検討する。