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UPSソリューションズとネットワールド、小規模環境向けのシャットダウンアプライアンス

 UPSソリューションズ株式会社と株式会社ネットワールドは11日、協業におけるダブルブランド製品の第2弾として、SMB市場向けのUPS(無停電電源装置)連携アプライアンス「UPSS-NetworldシャットダウンボックスLight」を発表した。UPSソリューションズ製UPSとのセットで、同日より販売を開始する。

 UPSソリューションズでは、UPSの停電信号を検知して、サーバー、ストレージ、アプライアンス機器などの対象機器にログインし、シャットダウンコマンドなどを実行する「シャットダウンボックス」を製品化している。この製品は、vSphere APIをはじめ各種プロトコルに対応しており、ソフトウェアを利用せずに、停止・起動順序が複雑なハイパーコンバージドインフラ(HCI)、仮想環境を制御できる点も特徴とのこと。

 今回提供するUPSS-NetworldシャットダウンボックスLightは、シャットダウン対象台数を限定し、3Tier構成、2ノードvSANをはじめとした、SMB市場のHCIや仮想環境に特化した低価格モデルとして製品化された。

 導入された各UPSの停電信号を検知すると、設定された停電確認時間以上経過した場合に、SSH2、VMware vSphere APIなどの各プロトコルでサーバー、ストレージ、アプライアンス機器などの対象機器にログインして、シャットダウンコマンドなどを実行する仕組み。停電時のシャットダウンはもちろん、復電時の仮想サーバー単位での自動起動復旧も対応しており、こうした仕組みにより、拠点など、運用者が常駐しない環境でもシステムのダウンタイムを最小限に抑えられるとした。

 また、UPSのサイジングから、対象のHCI/仮想環境に対応したシャットダウンスクリプトの設計、現地設定、現地シャットダウンテスト、保守までを一貫してUPSSがサポートするため、システムインテグレータ各社の負荷を軽減できるとのこと。

 なお、対応UPSのスケジュール運転と連動して、スケジュールシャットダウン・起動にも対応可能。計画停電時には、開始前にシステムを自動停止させ、復旧後にシステム起動を自動的に指示することにより、運用者のリソース軽減を実現する。

 ネットワールドは、事業継続やデータ保護ソリューションなどの各種キャンペーンにおいてUPSパッケージとして組み合わせ、全国販売ネットを生かして積極的に販売する考えだ。