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三井住友海上、シトリックス製品で約2万6000人分のシンクライアント環境を実現

 シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社(以下、シトリックス)は19日、三井住友海上火災保険株式会社(以下、三井住友海上)が、仮想デスクトップ製品「Citrix Virtual Apps and Desktops Premium Edition」(旧称:XenDesktop Platinum)を導入し、シンクライアント環境を実現したと発表した。これにより、約2万6000人の働き方改革の加速に貢献したという。

 三井住友海上では社員1人に対し1台のPCを提供しており、従来は5~6年のサイクルでPCの更新を行っていたが、機密性の高い情報を扱うことの多い損害保険事業社として、記憶媒体を搭載した一般のPCでは情報漏えいのリスクが高く、外部への持ち出しを行えていなかったという。

 一部には持ち出し専用PCもあったものの、数が少なく、全社員には行き渡っていなかったため、営業担当や損害査定担当は外出先から会社に戻ってメールや書類作成などの処理を行わなければならず、業務の効率を下げる要因になっていたとのこと。

 そこで同社は、2016年にPC全体の約7割にあたる2万3000台が入れ替えとなることを受け、2013年から同年に向けてシンクライアント化の検討を開始。最終的にはCitrix Virtual Apps and Desktops Premium Editionを導入し、グループ会社を含む約2万6000人が利用する仮想PC環境を整備した。

 このシンクライアント化によりセキュリティが強化されたことで、社員はPCを外部に持ち出せるようになり、テレワークなど、時間や場所を選ばず柔軟に働ける環境も実現したとのこと。制度面でも、シンクライアント化を受けた在宅勤務制度の見直しが行われている。

 なお三井住友海上では、Citrix Virtual Apps and Desktopsを活用してWindows 10対応を行っていくほか、グループでの横展開も計画。Office 365などの導入も検討しており、シトリックスとマイクロソフトのシナジーを生かして、シンクライアントPCから利用する環境の構築を進めていくとしている。