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カスペルスキー、法人向けウェブゲートウェイセキュリティ「Kaspersky Web Traffic Security 6.0」を提供開始

 株式会社カスペルスキーは7日、法人向けウェブゲートウェイセキュリティ製品の最新版となる「Kaspersky Web Traffic Security」(バージョン6.0)の提供を開始した。パートナー企業経由での販売となり、価格は最小構成の新規1年、10ライセンスで2万8400円(税別)から。

 Kaspersky Web Traffic Securityは、プロキシサーバーを経由するウェブトラフィックをスキャンし、悪意ある攻撃を防御するウェブゲートウェイ用のセキュリティ製品。機械学習アルゴリズムやクラウドと連携した保護テクノロジー、サンドボックスでのエミュレーション技術などを含む多層防御の仕組みにより、ウェブ経由で侵入してくる脅威をリアルタイムにゲートウェイレベルでブロックする。

Kaspersky Web Traffic Securityの概要

 最新版では、ニューラルネットワーク分析に基づいたアンチフィッシング機能を搭載し、画像や言語チェック、特定のスクリプトなど1000を超える基準により、マルウェアに感染しているウェブサイトやフィッシングサイトへのアクセスからユーザーをリアルタイムで保護する。

 プロキシサーバーを通過するコンテンツに対しては、ファイル名、拡張子やタイプ、サイズ、MIME タイプ、ハッシュ値など、多数のパラメーターに基づくフィルタリングが実装可能になった。マルウェアの感染防御に加え、出口対策としてもデータ漏洩のリスクを軽減する。

 アプリケーションにおけるイベント情報をsyslogメッセージ(CEFフォーマット)で出力することで、SIEM(Security Information and Event Management)との連携にも対応。ウェブトラフィックにおけるイベント状況も含めて、SIEMシステムによる脅威の可視性の向上と迅速な対応が可能となる。

 管理面では、会社単位、部門単位などワークスペースの作成が可能になり、管理対象グループや処理ルールの登録に対応。システム責任者や運用担当者など、管理者ごとの役割に合わせた権限設定(RBAC: Role-Based Access Control)もでき、MSPや企業のビジネスに柔軟に対応可能な管理機能を提供する。

 また、大規模企業やMSP(マネージドサービスプロバイダー)での利用を想定して、各種設定などの一元管理を行うマスターサーバーと、スキャン処理を行うワーカーサーバーを分けて構成できるようにした。

 Kaspersky Web Traffic Security 6.0は、ウェブセキュリティ製品「Kaspersky Security for Internet Gateway」に含まれるコンポーネントアプリケーションで、旧製品「Kaspersky Anti-Virus for Proxy Server 5.5」の後継バージョンとなる。Kaspersky Security for Internet Gatewayの価格は、1ライセンスあたり2840円で、最低購入ライセンス数は10ライセンス、課金単位は保護対象ノード数。

ウェブベースの管理者画面例