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シマンテック、クラウドの態勢管理や運用監視など、クラウドセキュリティ3製品を提供

 株式会社シマンテックは6日、クラウドセキュリティ製品ポートフォリオの強化を発表した。米Symantecによる10月9日付の発表を受けたもので、日本で提供を開始する。

 発表されたのは3製品。1つめはCSPM(クラウド態勢管理、Cloud Security Posture Management)の「CWA(Cloud Workload Assuarance)」。AWSとAzureについて、リソースを可視化し、コンフィギュレーションやコンプライアンスの問題がないかを監視する。「クラウドではコンフィギュレーションがワンクリックで適用されてしまう。CWAを使うと、クラウドへの抵抗がなくなる」と、株式会社シマンテックの高岡隆佳氏(セールスエンジニアリング本部 エバンジェリスト)は記者説明会で語った。

発表された3製品
株式会社シマンテック 高岡隆佳氏(セールスエンジニアリング本部 エバンジェリスト)

 2つめは、AWS S3に入っている情報をスキャンして、漏えいしては困る情報などを自動的に分類する「CWP (Cloud Workload Protection) Storage DLP」。

 3つめは、クラウド向けの運用監視サービス(MSS:Managed Security Service)である「MSS Managed Cloud Defense」の拡充。クラウドセキュリティの訓練を積んだ専門家の対応や、リスクの管理、S3の権限管理、インシデント対応などのサービスを提供する。

クラウド態勢管理のCWA
CWP Storage DLP
MSS Managed Cloud Defense

 シマンテックではこれらを、CASB(Cloud Access Security Broker)サービスの「Symantec CloudSOC CASB」と組み合わせるものとして位置付けている。「企業がクラウドを使うときに、二重投資を避けることによる経済性、Security as a Serviceによる生産性、リアルタイムのデータ分析による競争力という、クラウドの3つのメリットを得られる」と、高岡氏は説明。「オンプレミスやクラウドのピンポイントの“点のセキュリティ”ではなく、オンプレミス側と透過的に連携できる“面のセキュリティ”を提供する」と語った。

CloudSOC CASBと3製品の組み合わせ