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日立、人材管理の高度化を支援する「日立人財データ分析ソリューション」 生産性に対する社員の意識を見える化

 株式会社日立製作所(以下、日立)は17日、生産性に対する社員の意識を見える化することなどにより、人材管理の高度化を支援する「日立人財データ分析ソリューション」を発表した。同日より販売を開始する。

 このソリューションは、日立社内での取り組みを通じて得た知見やノウハウを生かし、人材管理の高度化を支援するもの。独自の測定方法によって生産性などの意識を見える化するサーベイを実施するとともに、そのサーベイで明らかになる意識のデータと、勤怠や出張履歴などの行動データを日立のAI技術「Hitachi AI Technology/H」で掛け合わせて分析し、生産性向上に寄与する新たな要因を導き出せるという。

 これにより、社員一人ひとりの強みや課題、配置配属のフィット感などを踏まえ、社員が“イキイキ”と活躍するための意識変革を促すフィードバックや、精度の高い人事施策が可能になるとした。

 また、テレワークやRPAなどさまざまな業務効率化の施策と合わせてこのソリューションを活用することで、より効果的な働き方改革のPDCAサイクルを回せるため、社員・組織のイノベーションの創出や生産性の向上につなげられるとしている。

 人材の採用においても、応募者の適性テストの回答結果などを利用し、“人財ポートフォリオ”として見える化することが可能。この結果を、求める人材要件の明確化や採用方針の検討につなげることで、成長戦略に即した効果的な組織作りを目指せるとした。

 なお今回の販売開始に先立ち、株式会社ニチレイロジグループ本社において、生産性と配置配属に対するサーベイを行い、社員の意識の見える化を図った。今後、ニチレイロジグループでは、これらの結果を受け、多様な人材の育成やマネジメントの実践に向けた施策の検討・実施を予定しているとのことだ。