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ソフトバンクC&S、家電製品をIoT化する「Tuya Smart」を提供

IoT化にかかる開発期間やコストを削減

 ソフトバンク コマース&サービス株式会社(以下、ソフトバンクC&S)は16日、中国Tuya Global(以下、Tuya)とパートナー契約を締結したと発表した。これに伴い両社では、さまざまな家電製品をIoT化するソリューション「Tuya Smart」を国内で提供開始する。

 Tuya Smartは、家電製品のIoT化に必要な、通信モジュールの販売、収集したデータを処理するクラウド環境の構築、機器を制御するスマートフォンアプリの開発をワンストップで提供するソリューション。通常、これらの環境構築や開発には専門知識が必要となり、期間も数カ月を要するというが、Tuya Smartを利用することによりIoT化にかかる開発期間を最短15日まで短縮でき、開発コストも削減可能という。

 提供する要素のうち通信モジュールは、一般家電用途に加えて照明系、センサー医療系、交通工業系のWi-Fiモジュールを選択可能。Wi-Fiルーターと接続できるモジュールを採用することで、専用ゲートウェイが必要なIoT製品と比べて、エンドユーザーがより簡単にIoT製品を利用できる点がメリットとした。

 さらに、1つのアプリからさまざまな製品を操作可能にするユーザーインターフェイスを採用しているので、エンドユーザーは、製品ごとにアプリをインストールする必要がなくなるとのこと。さらに、Amazon AlexaやGoogle Homeなどのスマートスピーカーと連携する機能も用意している。

 なお、Tuya Smartを活用した先行事例として、プラススタイル株式会社の「+Style」ブランドから、オリジナルのスマート家電「スマートロボット掃除機」「スマートアロマミストポッド」「スマート加湿器」の3製品が、10月24日より順次発売される。

 またソフトバンクC&Sは、10月16日から幕張メッセで開催されるIoTの総合イベント「CEATEC JAPAN 2018」において、トータルソリューションエリアに出展し、展示ブースにてTuya Smartに関する説明や通信モジュールの紹介を行うとしている。

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