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CTC、Pure Storageのディープラーニング向け統合インフラ「AIRI」を販売
2018年10月9日 12:36
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は9日、米Pure StorageのAI統合インフラ「AIRI(アイリ)」を取り扱い開始すると発表した。
AIRIは、Pure Storageと米NVIDIAが設計し、AIの利用に最適化した統合型インフラ製品。ハードウェア基盤としては、Pure Storageのオールフラッシュストレージ「FlashBlade」と、NVIDIAの深層学習(ディープラーニング)向けアプライアンス「DGX-1」を利用しており、これらをCisco SystemsもしくはArista Networksの100Gigabit Ethernetスイッチで各機器を相互接続することによって、高性能な分散コンピューティングを実現しているという。
さらに、AI向けのコンテナレジストリ「NVIDIA GPU Cloud」と、AIRI環境に特化したジョブ管理ソフトウェア「AIRI Scaling Toolkit」も備えているため、AIRIを導入することで、環境の準備に時間を費やすことなくAIによるデータ分析に取り組めるとした。
一方CTCでは、企業データの分析・評価を担う大規模システムや製造業/サービス業でのAIシステムの構築実績に基づき、AIハイブリッドクラウド環境「CTC Integrated AI Platform Stack」を提供してきた。さらに、AIRIを構成するPure FlashBlade、NVIDIA DGX-1、さらにCisco SystemsとArista Networksの各製品を各社のパートナーとして取り扱っており、システム構築の実績もあるとのこと。
同社はこうした実績を生かし、既存システムとの連携やフロントエンドの開発などを含めて、AIRIの導入設計から各種の設定、運用をサポートしていく考え。またAIRIを取り扱うパートナー認定「AIRI Authorized Partner」をPure Storageより受けたほか、マルチベンダー対応の検証施設「テクニカルソリューションセンター(TSC)」にAIRIを配備し、顧客の目的に応じた検証を行うとしている。
販売対象としては、ディープラーニング技術を活用して業務の自動化や予測の高度化を図る製造業、情報サービス業、流通業といった企業を中心に展開する意向で、AIRIを使用したAIシステムの構築や運用サービスと合わせて、3年間で20億円の売上を目指す。