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NRIセキュアの認証基盤ソリューション「Uni-ID Libra」が生体認証に対応、第一弾としてNEC製品と連携開始

 NRIセキュアテクノロジーズ株式会社(以下、NRIセキュア)は9日、BtoCサービス事業者向けに認証基盤を提供するソリューション「Uni-ID Libra」に、「生体認証オプション」を追加し、提供を開始した。

 このオプションは生体認証製品との組み合わせにより実現するが、第一弾として日本電気株式会社(以下、NEC)の「FIDO機能認定プログラム」に適合したモバイル生体認証ソリューション「NC7000-3A-FS」と連携する。

 NRIセキュアでは、生体認証はパスワードに代わる認証手段として活用が期待されているが、個人の生体情報の安全な取り扱いや、運用管理コストなどの観点から、金融分野を除くBtoCサービスでは普及に至っていないのが現状だと説明。こうした状況を踏まえ、BtoC事業者向けにID統合管理・認証連携基盤として提供しているUni-ID Libraに、生体認証オプションを追加した。

 導入事業者は、FIDO機能認定プログラムに適合する生体認証製品とUni-ID Libraを組み合わせることで、パスワードを入力する必要のない指紋認証と顔認証を選択できるようになる。

 生体認証オプションでは、消費者の端末(個人のスマートフォンやタブレット)に生体認証製品を組み込んだ専用アプリをインストールして、指紋や顔面の画像を登録することにより、生体情報による認証を実現する。

 今回連携するNECのNC7000-3A-FSは、アメリカ国立標準技術研究所(NIST)のベンチマークテストで第一位の認証精度を有する指紋認証技術や顔認証技術が組み込まれており、安全な生体認証を推進するための国際標準方式である「FIDO機能認定プログラム」に適合している。

 NRIセキュアでは今後、FIDO機能認定プログラムに適合する他社の認証製品との連携を進めていくことを予定しており、より便利で安全な認証方式の普及に貢献していくとしている。