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デジタルアーツ、エンドポイントWebセキュリティツール「i-FILTER ブラウザー&クラウド」のライセンス体系を変更

 デジタルアーツ株式会社は13日、企業・組織向けエンドポイントセキュリティソフトウェア「i-FILTER ブラウザー&クラウド」の新版「同 Ver.4.91R01」から、ライセンス体系を変更すると発表した。1ライセンス分の料金で、2つのラインアップの併用が可能になる。なお、新版は10月中旬のリリースを予定しているとのこと。

 i-FILTER ブラウザー&クラウドは、スマートフォンやタブレット端末、Windows PCなどのエンドポイントにおいて、Webセキュリティを強化するフィルタリングソフトウェア。きめ細かなWebへのアクセス制御を行えるため、業務外の通信をブロックしたり、危険度が高いWebサイトへのアクセスを抑止してセキュリティを高めたり、といったことが可能になる。

 現在は同製品の中で、どのアプリを利用しているかを問わず、端末のWeb通信自体を制御するWebフィルタリング「MultiAgent」と、専用ブラウザを用いて端末内でのデータ保存を制御する「SecureBrowser」の2種類を提供しているが、これまでのライセンス体系では、MultiAgentとSecureBrowserを併用するために2ライセンス分の料金が必要だった。

 これに対して新版からは、ライセンス契約の課金対象をアプリ単位からデバイス単位へと変更し、1台の端末で2種類のアプリを併用する場合でも1ライセンス分の価格で利用可能にする。

 デジタルアーツでは、MultiAgentとSecureBrowserを1台の端末で併用すると、端末全体のWebセキュリティ対策と機密データ/認証データが制御・管理できるため、情報漏えい対策に加えて、フィルタリング対象になりにくいアプリ内ブラウザからWebを利用するといった、Web利用の“抜け道”対策を強化できるとしている。

 例えば学校において、MultiAgentを利用し、Safariで動作保証されているWeb教材を使用するとともに、アプリ内ブラウザのWeb通信をフィルタリングすることで、管理者が把握しにくい通信の抜け道対策を実施。一方で、一括配布されたコンテンツを活用する調べもの学習の際にSecureBrowserを利用する、といったことを、1ライセンス分の費用のみで実現可能になるとのことだ。