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ソマール、ERPシステムを日本オラクルのクラウド基盤へ移行

 日本オラクル株式会社は23日、電子材料などの化学製品販売と受託製造を手掛けるソマール株式会社が、基幹ERPシステムをOracle Cloudへ全面移行すると発表した。

 ソマールでは従来、会計・生産管理などの基幹システムにオラクルのグローバルERPパッケージ「JD Edwards」を採用し、2012年から運用してきた。しかし事業のグローバル化に伴い、トランザクションの増加に伴う性能維持、システム運用コストや工数の最適化、災害対策をはじめとする危機管理への対応など、基幹システムに求められる要件も高まってきていたという。

 そこで、基幹システムで利用しているハードウェアの刷新にあわせて、これらの要件に加え、導入/運用コストを含む全体のコストパフォーマンス向上を図るため、パブリッククラウドへの移行を検討。主要なクラウドベンダーを評価比較した上で、Oracle Cloudへの全面移行を決定した。

 評価された点の1つはコスト面で、既存環境をクラウドへ移行し、さらに災害対策サイトを構築した場合の試算を行ったところ、ほかのクラウドに比べて約50%の費用で利用可能だったという。また、日本国内と北米のデータセンターで災害対策構成を容易に構築可能な点も評価されたとした。

 さらに、クラウド基盤からERPにわたって、トータルにサポートを利用できることも重視されたとのこと。