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ブイキューブ、コニカミノルタと協働でメガネ型デバイスを活用した遠隔作業ソリューションを販売

 株式会社ブイキューブは13日、コニカミノルタ株式会社が開発したメガネ型ウェアラブル端末「WCc(Wearable Communicator)」に、ブイキューブがコニカミノルタ向けに開発した遠隔作業支援ソリューション「Smart Eye Sync」を搭載し、7月17日からコニカミノルタと協働で先行販売を行うと発表した。

 Smart Eye Syncは、WCc向けにブイキューブが開発した専用ソフトウェアで、これまでPCやスマートフォン向けに提供してきた「xSync Prime」に比べ、よりウェアラブル端末の操作に最適化した機能を追求。通信状態が悪い現場でも高品質な映像と音声を届けることが可能で、現場のリアルタイム映像を本部側から録画や静止画を撮影したり、画面に書き込みを加えたり、その場で多拠点と共有・展開できる。

 Smart Eye Sync搭載のWCcは、安全に作業ができる広い画角を確保しながら、従来と変わらない動作で作業が可能。端末は35gと、一般的な眼鏡と変わらない重さのため、余計な疲労を与えず、ヘルメットとの併用も可能で、保護ゴーグルの上からも装着できる。また、ウェアラブル端末のコントローラーにはハードボタンを採用し、手袋をしたままでも安全に操作できる。

 遠隔作業支援に必須の機能をワンストップに提供し、快適な操作性を実現。本部からの呼び出しがあった際には、ハードボタンを押すだけで通信が開始され、現場のスタッフは作業中にメガネ型ウェアラブル端末を操作する必要がない。端末から送信された現場の映像を、本部側から録画や静止画を撮影したり、画面に書き込みを加えたりと、その場で多拠点に共有すできる。

 2つのカメラを本部から自由に切り替えできる機能を開発し、ファイバースコープで手元や遠くの細かなズーム映像を映すことができるようになった。現場のスタッフは、被写体に近づく必要がなく、遠隔からでも詳細な映像を確認できる。

 コニカミノルタでは、インフラや建設、製造業・物流業における現場改革を重要なテーマと定め、WCcを開発。ブイキューブは、ビジュアルコミュニケーションサービスの提供を通じた現場の働き方改革に取り組んできた実績を生かし、現場利用に最適化したSmart Eye Syncを新たに開発した。

 従来のメガネ型ウェアラブル端末で課題になっていた、装着感や運用の手間を解決するため、両社が実証実験を繰り返し、先行販売に至ったと説明。両社のソリューションを組み合わせることで、現場の働き方改革に最適化された遠隔作業支援ソリューションの提供が実現したとしている。

 両社では今回のような取り組みを加速し、現場のニーズに呼応したサービス開発を進め、インフラや建設業といった現場に関わる働き方改革に最適なソリューションを提供していくとしている。