NTTファシリティーズ、NTTセキュリティのビルシステム向けセキュリティソリューションを提供

　株式会社NTTファシリティーズとNTTセキュリティ株式会社は9日、NTTファシリティーズが、NTTセキュリティが提供する、ビルシステム向けの新サイバーセキュリティソリューションを販売開始すると発表した。

　今後のIoT時代におけるスマートビルでは、ビルエネルギー管理システム（BEMS）などのビルシステムが外部ネットワークと接続するケースが増えていくことが想定されているが、その結果、外部からの攻撃の影響がビル全体に波及し、ビルシステムが停止するリスクが高まるという。

　例えば、WannaCryのようなランサムウェア、Stuxnet（スタックスネット）やCrashOverrideなどのサイバー攻撃による、重要インフラ施設への被害が顕在化しており、ビル分野においても、病院の空調システムのハッキング事例、ホテルの電子キー管理システムがランサムウェアへ感染した事例などが報告されているとのこと。

　こうした背景からNTTセキュリティは、ワールドワイドに展開するセキュリティオペレーションにより蓄積してきた、サイバー脅威情報およびサイバー脅威分析技術を基盤とし、「IoT時代のビルシステム向けサイバーセキュリティソリューション」を提供する。

　このソリューションは、1）ビルシステム、およびそこに内在するリスクを見える化した上で、セキュリティ対策を立案・提供するコンサルティングサービス、2）ビルシステムのネットワークを常時監視し、サイバー攻撃の予兆検知、分析、即時遮断を実施するマネージド・セキュリティサービス（MSS）により構成される。

コンサルティングサービスの概要

MSSの概要

　一方のNTTファシリティーズでは、自然災害、人的災害、設備故障といったリスクに備えるため、これまでもビルシステム向けの安心・安全ソリューションを提供してきた。今回はさらに、NTTセキュリティの新ソリューションをラインアップに加えることで、ビルのトータルセキュリティソリューションの強化を図る考えだ。