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ネットワールド、Raspberry PiベースのCitrix専用シンクライアント端末「RX-HDX」を販売開始

 株式会社ネットワールドは2日、米NComputingとマスターディストリビューター契約を締結し、Raspberry PiベースのCitrix専用シンクライアントデバイス「RX-HDX」の提供を開始した。

 RX-HDXは、CitrixとNComputingとのパートナーシップによって「Citrix Ready Workspace HUB」として開発され、5月のプライベートイベント「Citrix Synergy 2018」に合わせて正式に発売されたばかりの次世代シンクライアントデバイス。

RX-HDX

 Raspberry Pi 3プラットフォームをベースに機能拡張し、低コスト、消費電力5ワット未満のグリーンITを実現しながらも、デスクトップ仮想化の強力なエンドポイントというだけでなく、「Citrix Workspace IoT」を構成するIoTハブとして、次世代のワークスペースを提供する。具体例としては、スマートフォンを活用した近接認証により、デバイス間におけるCitrixセッションのハンドオフを実現し、セキュアでシームレスなワークスペースを実現することが可能となる。

 また、Pi Zeroを搭載したHDMIセカンダリディスプレイアダプターによる高性能なデュアルモニターの実現や、HDX Real-Time Media Engineのサポートによる鮮明なHDビデオ会議の実現、独自の管理ツールである「No Touch Center」による運用管理の大幅な効率化など、低価格シンクライアントデバイスではこれまでになかった高度な機能が実装されたとしている。

 RX-HDXの参考販売価格は1万9800円(税別、1年間の保守・VESAマウント付き)。ネットワールドおよび同社販売パートナー経由で販売する。

 ネットワールドでは“働き方を変える”をテーマとして、顧客の問題解決支援に注力しており、今後、XenApp、XenDesktopなどのCitrix製品とRX-HDXを組み合わせ、また、さまざまなデバイスを組み合わせた先進的なソリューション提案やシステム構築を提供していくとしている。