富士通SSL、メール誤送信防止製品「SHieldMailChecker 誤送信防止」のSMTP接続向けを機能強化

　株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ（富士通SSL）は8日、メール誤送信防止製品「FUJITSU Security Solution SHieldMailChecker 誤送信防止」（以下、SHieldMailChecker 誤送信防止）において、SMTP接続のメール環境向けにメールセキュリティ機能強化を実施したと発表した。機能強化した新版は同日より販売開始する。

　SHieldMailChecker 誤送信防止は、メール送信時に送信先アドレスや添付ファイルの再確認を促し、うっかりミスによるメールの誤送信を防ぐソフトウェア。PCにインストールするだけで簡単に導入できる特徴を持ち、Exchange Server（Exchange Online）向けとSMTP接続環境向けに提供されている。

　今回の機能強化では、Exchange Server向けに提供されている「送信確認画面で送信相手の所属部署を表示する機能」と「添付ファイルの自動暗号化機能」を、SMTP接続環境向けにも新たに提供する。

　前者は、組織内の相手へ送信する場合に所属部署を表示する機能で、多くの企業で課題となっている、間違えやすい同姓の宛先への誤送信防止に役立つという。なお、Active DirectoryやLDAPといったディレクトリサービスとの連携により、自動で所属情報が引き継がれるため、人事異動で所属が変わった場合もSHieldMailChecker 誤送信防止側でのメンテナンスは不要とした。

　また今回は、メールサーバーとの通信を暗号化するSMTP over TLSとSTARTTLSに対応し、Office 365など、暗号化が必須のメールサービスにおいてもSHieldMailChecker 誤送信防止でメールセキュリティを強化できるようになった。

　料金（税別）は、例として、10ライセンスパックの販売価格が4万5000円、年間保守料が1万2000円。今回の機能強化に伴う価格の変更は特になく、既存の保守契約ユーザーは、無償でバージョンアップを行える。