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NECネッツエスアイ、社内外のデータを地図上で可視化するソフトウェア「Ubisense myWorld」を販売

 NECネッツエスアイ株式会社は16日、ユビセンス・ジャパン株式会社と販売代理店契約を締結し、同社の地理情報統合表示ソフトウェア「Ubisense myWorld」の販売を開始した。

 Ubisense myWorldは、社内外に存在するさまざまなデータを地図上に統合・表示するソフトウェア。ウェブおよびモバイル環境からの利用が可能で、直感的なインターフェイスにより簡単に使うことができる。

 NECネッツエスアイでは、通信やガス、電気、上下水道、CATVなどのインフラ設備の管理や保全を行う事業者の多くは、設備状況の可視化や現場作業の効率化、災害時の迅速対応などが経営課題となっているが、既存の地理情報システム(GIS)と関係する社内システム、データベースなどがそれぞれ独立して存在し、連携のためのカスタマイズには多大なコストと期間が掛かるため、社内外にあるデータ資産の有効活用や現場作業の効率化が進んでいないと説明。

 販売を開始するUbisense myWorldは、豊富なオープンAPIにより既存GISを有効活用でき、導入期間は既存GISのリプレースに比べ3分の1と、各システムとの連携と地図上での可視化を、現行の運用を妨げずに容易かつ短期間で実現。加えて、地図上でさまざまな情報を連携させ可視化することにより、現地作業や設備管理などの効率化を実現するだけではなく、気象情報や交通情報などのビッグデータや、装置や設備からのセンサー情報などのIoT連携により、統計・マーケティングなど新たな付加価値を生み出すとしている。

 NECネッツエスアイでは、Ubisense myWorldの販売にあたり、システムインテグレーションや運用・保守までトータルで対応するとともに、業務効率化、災害復旧支援など、顧客の個別ニーズに応じたアプリケーション開発を行う。また、閉域網で高セキュリティを有するモバイルネットワークサービス「ネッツワイヤレス」と組み合わせて提供することで、情報漏えいリスク対策も実現する。

 ユーザー数100人、追加アプリケーションなしの場合の参考価格(税別)は、イニシャルライセンス費用が2000万円から、SI費用が500万円から。NECネッツエスアイでは今後、通信事業者やガス、電気、上下水道、CATV事業者などへの拡販を図り、関連売上で3年累計15億円を目指す。