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2017年の国内ファイル/オブジェクトストレージ市場は929億円、2021年には1432億円規模に~IDC Japan調査

 IDC Japan株式会社は11日、国内ファイル/オブジェクトストレージ市場の予測を発表した。

 2017年の国内ファイル/オブジェクトストレージ市場の支出額は、前年比7.1%増の929億2100万円と推計。2017年は、スケールアウトソリューションへのシフトがよりいっそう進み、ファイルストレージにおけるスケールアウト比率の上昇が続いたことに加え、スケールアウトオブジェクトストレージにおける商用ソフトウェアを用いたSoftware-Defined Storage(SDS)の構築が堅調を維持したことが要因となったと分析している。

国内ファイル/オブジェクトストレージ市場 支出額予測:2016年~2021年(出典:IDC Japan)

 今後については、2021年の国内ファイル/オブジェクトストレージ市場の支出額は1431億8600万円、2016年~2021年の年間平均成長率は10.5%と予測。セグメント別では、大容量データを効率的に管理、活用できるスケールアウトソリューションへのシフトが進み、スケールアウトソリューションの2016年~2021年における支出額の年間平均成長率は22.3%に達するとしている。

 IDC Japanエンタープライズインフラストラクチャ シニアマーケットアナリストの宝出幸久氏は、「デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展に伴って、データが急速に増加するとともに、ビジネス価値の創出を目的としたデータ活用の重要性が高まる。データの急速な増加や、新たに発生する大容量データの管理に対応するとともに、コグニティブ/AIシステム技術を活用した高度な分析ニーズへの対応が普及の鍵となる」と述べている。