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NTTデータ、デザイン企業のフォーデジットへ出資

顧客企業のDXを加速させるためサービスデザイン領域での協業を強化

 株式会社NTTデータは9日、第三者割当増資により、デザイン企業である株式会社フォーデジットの株式を取得したと発表した。顧客企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させるために、サービスデザイン領域における協業・連携を強化する。なお、NTTデータの出資比率は5.94%となる。

 デジタル化のアプローチでは、テクノロジーを単品で考えるのではなく、エンドユーザーへの提供価値と、顧客企業のビジネス性からのアプローチが重要になる。そこで今回は、サービスデザインに強みを持つフォーデジットと、テクノロジーに強みを持つNTTデータが協業することにより、エンドユーザーや従業員の立場に立ったサービスデザインから、実業務への落とし込み・定着化までの活動を、一元的に提供可能とするべく、両社は資本・業務提携を行った。

 フォーデジットは、顧客企業やNTTデータとともに、戦略や事業課題、顧客課題をもとに導き出されたサービスを具現化し、顧客体験(UX)デザイン、UIデザイン、フロントエンドの開発などを実施する。

 さらに両社は、協業領域で核となる人財の定義・育成、プロジェクトを遂行していくための方法論整備についても協力するとのこと。

 なお今後は、国内のみならず、アジアを中心とした海外拠点での連携強化や、共同での採用イベントの企画・開催などにも取り組む考え。両社は2021年度までに、ビジネス・サービスデザインに始まり、業務変革・ITの導入・定着に至るまでのDX案件について、20件以上取り組むことを目指している。