ニュース

富士通フロンテック、機器組み込み向け手のひら静脈認証センサー「PalmSecure-F Pro Embedded」を販売開始

PalmSecure-F Pro Embedded

 富士通フロンテック株式会社は19日、機器組み込み向け手のひら静脈認証センサーを従来製品よりも薄型化し、組み込みやすくした「FUJITSU 生体認証 PalmSecure-F Pro Embedded(以下、PalmSecure-F Pro Embedded)」の販売を開始した。

 PalmSecure-F Pro Embeddedは、既存センサー「PalmSecure-F Pro」の認証精度や操作性、環境耐性をそのまま継承しながら、従来より17%減となる厚さ10.8mmを実現した製品。同センサーは、2月13日に販売を開始したオールインワン型の手のひら静脈認証装置「PalmSecure Connect」にも搭載されている。

センサーサイズ

 さらに、標準のUSBコネクタからバラ線コネクタに変更することで、組み込む装置との接続部を小型化。接続ケーブルを細くし、コネクタケーブルのスペースとケーブル引き回しを改善した。小型コネクタには、圧接タイプでは最小の0.8mmピッチのコネクタを採用している。

小型のバラ線コネクタ

 これにより、業務用モバイル端末(ハンディターミナル・CAT端末・タブレットなど)、ポータブルHDD・SSD、エッジコンピューターなど、従来は搭載が難しかった小型の機器に、手のひら静脈認証センサーを組み込むことが可能になる。

 PalmSecure-F Pro Embeddedの価格はオープン。富士通フロンテックでは、2022年までの5年間で5億円の販売を目標とする。

利用シーンの拡大