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NECネッツエスアイ、感情ケアソリューションで学級の指導を支援する実証実験

徳島県上坂町の小学校で実施

 徳島県上板町立高志小学校とNECネッツエスアイ株式会社は21日、D2EMOTION株式会社の感情ケア・ソリューション「FEELBOT」を用いて、学級の指導を支援する実証実験を3月まで実施すると発表した。

 FEELBOTは、児童・生徒がタブレット端末などのスマートデバイスから感情や交友関係を入力し、そのデータを教師が確認することにより、児童・生徒の心理状態を見える化する構成員管理支援システム。これまでの実証実験により、FEELBOTで得られたデータを教師間で共有して意見交換できるといった、一定の活用効果が確認されているという。

 今回は、上板町教育委員会が今年度整備したタブレットPCを使用し、教育現場でのFEELBOTの活用効果や、学級指導におけるIT機器の有効性を検証するとのこと。また、これまでNECネッツエスアイとD2EMOTIONが実施してきた実験を踏まえ、地方と都市との傾向や活用法の違いについても検証するとした。

 実験では、児童・生徒が1日2回(登校時、下校時)、自分の気持ちを表現する操作(心の表情、心の色、幸せ点数の選択)を行う。また下校時に、好感を持っているクラスの友達に「ハートを送る」ことが可能。教師に対して、直接メッセージを送ることもできる。

FEELBOTの入力画面(児童・生徒用)

 教師は、「ハートを送る」のやり取り状況を見ることで、友達への関心の度合いを把握できるほか、週や月単位で感情の状態を一覧可能なため、児童・生徒の変化を早期に発見できるとした。

 また、児童・生徒が入力したデータを分析した「感情分布図」により、クラス全体の状況・変化をつかめるとのこと。

FEELBOTの管理画面(教師用)