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パナソニック スマートファクトリーソリューションズとトライアル、ウォークスルー型RFID会計ソリューション実証実験を開始

 株式会社トライアルカンパニー(以下、トライアル)とパナソニック スマートファクトリーソリューションズ株式会社は19日、トライアル本社構内の実験店舗「トライアル ラボ店」において、業界初となるウォークスルー型RFID会計ソリューションの実証実験を開始した。

 実証実験で使用するウォークスルー型RFID会計ソリューションは、RFIDを貼付した商品を顧客自身で会計レーンに通すだけで、自動的に精算をするシステム。プリペイドカードなどの情報を事前にスキャンすることで、商品読み取り後にそのまま精算が完了し、会計時間を大幅に短縮することが可能となる。

 また、今回の実証では、一部商品でトライアルが保有する製造/物流工程も活用したデータ管理/RFIDタギングも実施。RFIDタギングからウォークスルー会計までを一気通貫で検証する、業界初となる実験となるとしている。

 トライアルではこれまでに、顧客に商品スキャンと支払い作業を行ってもらうセルフレジや、支払いのみを顧客に行ってもらうセミセルフレジを導入。加えて、「スマートレジカート」と名付けた、顧客に買い物をしながら商品をスキャンしてもらい、カートに装着されたタブレットで決済する新方式を開発し、福岡市に2月14日にオープンした「スーパーセンタートライアルアイランドシティ店」に導入している。

 さらに次のステップとして、小型店舗のあらたな業態「クイック」において、今後、少人数オペレーションの実現から、将来的には無人店舗の形態に適用できる新たな決済方式を追求していくとしている。

 パナソニック スマートファクトリーソリューションズでは、2017年に経済産業省から発表されたコンビニ電子タグ1000億枚宣言の流れを受け、小売・流通業界においてキーソリューションとなり得るRFIDレジロボなどの個別ソリューションを開発するとともに、RFIDプラットフォームの開発にも取り組んでおり、今回、ウォークスルー型RFID会計ソリューションを開発した。

 両社は、今回のウォークスルー型決済の実証実験により、将来のRFIDによる決済を適用する可能性、およびサプライチェーン改革の可能性を追求していくとしている。