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凸版印刷とTISが協業、セキュリティ対策の運用受託サービスを提供

 凸版印刷株式会社とTIS株式会社は15日、企業が事業活動で取り扱う機密情報をサイバー攻撃から守るセキュリティ対策の運用受託サービスで協業し、2018年3月よりサービス提供を開始すると発表した。

 協業では、凸版印刷が官公庁や自治体、金融機関などから個人情報など機密情報関連業務の受託サービスで蓄積した、情報をセキュアに管理する仕組み・ノウハウと、TISがセキュリティのコンサルティングから対策ソリューションの提供などで培った知見や、全世界から収集するサイバー攻撃に関する脅威情報の検知・対策・予防ノウハウを融合。機密情報に対してサイバーセキュリティ対策の高度化が必要となる幅広い業界の企業に対し、共同でサービスを提供していく。

協業による提供サービスの概念図

 協業では、マネージドセキュリティサービス(MSS)を活用したサイバーセキュリティ運用サービスとして、セキュリティのエキスパートによる24時間365日の監視・分析、分析結果の即時MSS適用、顧客企業のセキュリティ管理の運用代行などを提供。機密情報をサイバー攻撃から保護する運用業務を、短納期・低コストで提供する。

MSSを活用したサイバーセキュリティ運用サービスの提供イメージ

 また、クレジット事業者向けデータセキュリティの国際基準「PCI DSS」の準拠支援と店頭即時発行支援サービスを提供。PCI DSS準拠支援コンサルティングから、ファシリティ整備、店頭即時発行システムの導入まで、クレジットカードの店頭即時発行が容易に導入できるトータルサービスとして提供する。

「PCI DSS」準拠支援と店頭即時発行支援サービスの提供ステップ

 凸版印刷とTISでは今後も、サイバーセキュリティ分野において両社のノウハウを組み合わせた新サービスの開発を推進し、サービスの運用受託業務で2020年度までに新たに約20億円の売上を目指すとしている。