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河村電器産業とシュナイダー、大規模データセンター向けのカスタマイズ対応ラックを開発

カスタマイズ時の製造納期を最短1週間に短縮、高い耐震性能も備える

 河村電器産業株式会社とシュナイダーエレクトリック株式会社は11日、大規模データセンター向けにカスタマイズ可能なラックを開発し、同日より販売開始すると発表した。

 両社では、2015年からデータセンター、サーバールーム分野で協業しており、それぞれの製品を組み合わせたソリューションを提供している。7月からは、シュナイダーエレクトリックの無停電電源装置(UPS)「Symmetraシリーズ」や「Smart-UPSシリーズ」を河村電器産業が販売する一方、シュナイダーエレクトリックは、河村電器産業が開発した分電盤と自社のSymmetraシリーズと組み合わせ、顧客に提供してきた。

 今回はこうした協業を拡大し、今後の需要拡大が見込まれる、大規模データセンター向けのカスタマイズニーズに対応するため、新たなラックを共同開発したという。このラックでは、標準仕様では対応できない使用用途や設置環境に対し、柔軟に仕様変更を行えるのが特徴。さまざまな幅(600/700/800mm)、奥行き(900/1000/1070/1100/1200mm)、高さ(36/42/47/50U)に対応可能なため、顧客のニーズに幅広く対応できるという。

 また、最少1台からカスタマイズ可能なだけでなく、今までは3カ月かかっていたカスタマイズ製品の製造納期を、最短で約1週間へと大幅に短縮している。さらに、シュナイダーエレクトリックのUPSやラックマウント型PDU空調設備にも容易に対応できるようにデザインされているとのこと。

 加えて耐震性にも優れており、震度7クラスの地震の、1.25倍の揺れに相当する耐震試験をクリアしている。