システムサポート、音声認識を活用したソフトウェア製品群「Voicetant」

　株式会社システムサポート（以下、STS）は6日、音声認識を活用したソフトウェア「Voicetant（ボイスタント）」を同日より提供開始すると発表した。

　Voicetantは、音声による操作・入力を可能にするソフト。ユーザーの用途に応じ、「Voicetant Recorder」と「Voicetant Writer」の2製品を用意している。

　このうちVoicetant Recorderでは、あらかじめ登録した作業の流れに沿って、iPod touchなどの端末から音声ガイダンスによる作業指示を受けられるとともに、音声による入力を可能にしている。

　具体的には、管理者がExcelで作成・登録した作業計画を、作業者が利用する端末にダウンロード。作業者は、作業計画に基づいた音声ガイダンスの指示に従って作業を行い、作業の実績を音声で登録する、といった流れになる。

　音声ガイダンスが提供されるため、手順書などを見ずに作業できるほか、音声入力により、手を止めないままで効率的な入力を行える点がメリット。また、作業の実績は登録と同時にデータ化され、作業の進ちょくをリアルタイムに表やグラフで一括表示できる。

　STSでは、設備点検・保守、工場での製品検査や検品といったシーンでの利用を見込んでいるとのこと。

　一方のVoicetant Writerは、既存のExcel帳票を音声認識に対応させるソフト。声による入力が可能で、ユーザー辞書や音声操作などの機能により、正確かつ迅速な入力を支援するとしている。こちらは、FAXや電話での受注、検査、入出荷などのシーンでの利用を見込んでいるとのこと。対応OSはWindows 7以降。

　なおVoicetantの音声認識エンジンには、株式会社アドバンスト・メディアの「AmiVoice」を採用している。

　STSでは、Voicetantについて、初年度1年間で20ユーザーへの導入を目指す。