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日立、AIを活用して販促シナリオの設計を自動化する「マーケティングオートメーションサービス」

 株式会社日立製作所(以下、日立)は31日、小売・流通業や消費財メーカーなどに向け、AIを活用して販促シナリオの設計などを自動化する「マーケティングオートメーションサービス」の提供を開始した。

 マーケティングオートメーションサービスでは、売り上げや利益といったKPI(Key Performance Indicator、重要業績評価指標)を、消費者情報や購買行動履歴などの膨大なデータをもとに、日立のAIで分析し、重要なKPIに影響を与える効果的な販促シナリオを自動的に設計する。これにより、商品の入れ替えや季節・トレンドなどの外部環境の変化に対応するとともに、過去に提案した販促シナリオの効果を学習することで継続的に販促シナリオを改善できる。

日立、AIを活用して販促シナリオの設計を自動化する「マーケティングオートメーションサービス」 マーケティングオートメーションサービスの概要
マーケティングオートメーションサービスの概要

 小売業において実施したサービスのPoC(Proof of Concept、概念実証)では、AIを活用して導き出した販促シナリオを活用し、対前年比で売り上げ・粗利ともに4~5%向上するという効果を生み出しており、日立でこの成果を踏まえ、現在、適用範囲拡大に向けての評価を進めているという。

 マーケティングオートメーションサービスの価格は個別見積もり。日立では今後、サービスと商品発注システムなどとの連携を進め、小売・流通業や消費財メーカーのバリューチェーン全体での最適化を支援していくほか、複数企業間でのマーケティング活動や商品供給の最適化にも貢献していくとともに、IoTプラットフォーム「Lumada」のソリューションコアとして幅広く展開していくとしている。