ニュース

日立産業制御、設置するだけでIoT機器などのデータ通信を保護する暗号化アプライアンス「S.COATBOX/DS」

 株式会社日立産業制御ソリューションズ(以下、日立産業制御)は20日、IoT機器などのデータ通信を保護する暗号化アプライアンス製品「S.COATBOX/DS」の販売を開始した。

 S.COATBOX/DSは設置するだけで外部パソコンの不正接続を防ぎ、社内ネットワークの情報を保護する、不正持込PC検知&強制排除システム「S.COATBOX」のシリーズ製品。既存のインターネット環境にゲートウェイとして設置するだけで、日立独自の「鍵付け替え技術」により、拠点間の機密データを保護する。

日立産業制御、設置するだけでIoT機器などのデータ通信を保護する暗号化アプライアンス「S.COATBOX/DS」 「S.COATBOX/DS」イメージ
「S.COATBOX/DS」イメージ

 通信拠点ごとにゲートウェイとして設置することで、IoT機器、サーバー、PC、PLCなど、個々の機器への暗号化に関する設定が不要。株式会社日立情報通信エンジニアリングが提供する「IoTデータセキュリティ」を搭載することにより、鍵付け替え技術を採用した暗復号ソフトウェアと、顧客による暗号鍵管理の運用負荷を軽減する鍵管理サービスが活用できる。

 S.COATBOX/DSの価格は、61万6000円(税別)から。日立産業制御では、S.COATBOX/DSを導入することにより、これまで活用されていた安価なインターネット回線を高セキュア化し、セキュリティ強化と運用管理作業を意識することなく、IoT推進に必要な機器やシステムなどをインターネットでつなげることが可能になると説明。製造業を中心に製品を拡販し、2020年度までに年間2億円の受注を目指す。