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日本ヒューレット・パッカード、中堅・中小企業向けの「HPE Gen10」サーバーを発売

 日本ヒューレット・パッカード株式会社は19日、「HPE Generation10(以下、Gen10)」サーバーの新機種として、中堅・中小企業および拠点向けの1ソケットタワーサーバー「HPE ProLiant ML110 Gen10」と、拠点向けの2ソケットタワーサーバー「HPE ProLiant ML350 Gen10」を発売した。

 両製品とも、HPE独自の管理チップ「iLO Management Engine(iLO5)」の提供する“Silicon root of trust(シリコンレベルの信頼性)”を基盤に、電子認証によるファームウェアの更新や不正書き換えの早期認識と回復機能を備える。また、静音性にも優れ、病院、図書館、オフィス環境などの用途に適しているとしている。

日本ヒューレット・パッカード、中堅・中小企業向けの「HPE Gen10」サーバーを発売 HPE ProLiant ML110 Gen10
HPE ProLiant ML110 Gen10

 HPE ProLiant ML110 Gen10は、CPUにXeonスケーラブルプロセッサーファミリーを1基搭載し、最大8台の3.5インチドライブまたは最大16台の2.5インチドライブを搭載可能。5つのPCI Express Gen3スロットを搭載し、ビジネスワークロードに期待される拡張性を備える。価格は23万5000円(税別)から。

日本ヒューレット・パッカード、中堅・中小企業向けの「HPE Gen10」サーバーを発売 HPE ProLiant ML350 Gen10
HPE ProLiant ML350 Gen10

 HPE ProLiant ML350 Gen10は、拠点向けの2ソケットタワーサーバーで、ラックマウントにも対応。CPUにXeonスケーラブルプロセッサーファミリーを最大2基搭載でき、最大12台の3.5インチドライブまたは最大24台の2.5インチドライブを搭載可能。8つのPCI Express Gen3スロットを搭載し、拠点用サーバーとしての拡張性を備える。価格は35万1000円(税別)から。

 また、ビジネスクリティカル用途や、HPC、ビッグデータなど、多様なワークロードに対応する「HPE Gen10」サーバー4機種も発売した。

日本ヒューレット・パッカード、中堅・中小企業向けの「HPE Gen10」サーバーを発売 HPE ProLiant DL580 Gen10
HPE ProLiant DL580 Gen10

 「HPE ProLiant DL580 Gen10」は、高速データ解析、インメモリデータベースの環境に適した、4Uサイズのラックマウントサーバー。最大4基のXeonスケーラブルプロセッサーファミリーと、最大48のメモリスロットを4Uの筐体に集約し、最大112コア、6TBメモリーの拡張性を提供する。2.5インチドライブを最大48台、ダブルワイドのGPUを4基搭載可能で、ディープラーニング用途にも適する。価格は265万9000円(税別)から。

 「HPE Apollo 2000 Gen10 System」は、2Uのラック型シャーシに、4台の高密度サーバー「HPE ProLiant XL170r Gen10」または2台のデュアルGPU搭載サーバー「HPE ProLiant XL190r Gen10」を搭載する、HPC向け高集約システム。いずれもXeonスケーラブルプロセッサーファミリーを採用し、XL190r Gen10ではNVIDIA Tesla V100 16GBをサポートする。価格は90万9000円(税別)から。

 「HPE Apollo 4510 Gen10」は、ビッグデータ、SDS用途に最適化された、スケールアウト型ストレージサーバー。4Uのシャーシにホットプラグ対応3.5インチドライブを最大60台、最大600TBもの大容量ストレージを搭載可能で、HPE標準ラック(奥行き1075mm)に搭載できるよう、シャーシのコンパクト化を実現した。Xeonスケーラブルプロセッサーファミリーを2基搭載可能な「HPE ProLiant XL450 Gen10」を搭載して使用する。価格は175万3000円(税別)から。

 「HPE Simplivity 380 Gen10」は、クラウドの俊敏性とオンプレミスソリューションのパフォーマンスと保護を同時に求める顧客向けのハイパーコンバージドソリューション。小規模な仮想化基盤にも対応可能となる「Extra Small」(有効ストレージ容量3~6TB)と呼ぶ、エントリーモデルの提供を開始する。価格は531万7800円(税別)から。